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トークライブ Vol.3
監督・熊切和嘉 VS 女優・菊地百合子 |
2001/11/21 |
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東京での公開最後の2日間に行われたトークライブは、熊切監督と主演のふたりによる「ぶっちゃけトーク」!まずこの日登場したのは監督・熊切和嘉と、妙子を演じた女優・菊地百合子。年が近いこともあって、監督と役者というよりも兄妹のようなふたり。オーディションで初めて会った時の話、寺島進さんの印象、撮影中の話など、仲の良いふたりならではの、ココだけの話で盛り上がりました。
菊地:オーディションの前日に『鬼畜』を観たんですけど、マネージャーに夜は観るなと言われてたのに、夜中に観てしまって・・・スゴかった。あまりに集中して観てしまったので。
熊切:(菊地さんは)現れた時のインパクトがすごかったんですよ。他の女優さんたちがみんな着飾ってアピールしてる中で、ひとりだけ“素”だった。それで、この子は何だ?っていう興味がわいたんです。
菊地:私、入って名前を言った瞬間に笑われたんですよ。(オーディションでは)いろいろ聞かれました。好きな映画は?とか、今読んでる本は?とか。
熊切:90〜100人に会ったんですけど、二次面接に来てもらったのは菊地さんだけだったんです。で、本読みとかしてもらったらピッタリはまったんで、すぐ決めました。
−寺島進さんの印象は?
菊地:北野映画がすごく好きでファンだったので、相手が寺島さんと聞いてすごい緊張しました。
熊切:最初、『鬼畜』の試写に来てもらって始めて会った時もすごくコワかった。でも一緒に飲みにいったりして、寺島さんがおもしろいことペラペラ話してくれたりしたんで打ち解けました。
菊地:トイレに行くときも出てくるときも眉間にシワがよってて、「どうして怒ってるの?」って聞いたら「トイレから出たら世界が変わってるかもしんねぇだろ」って。
−ロケ中、思い出深かったことは?
菊地:北海道は私に合ってたみたいで、それに監督が「台本読まなくてもいいよ」って言ってたんで、すごくのびのびと撮影できました。よく「動物っぽい」って言われるんだけど、ホントにのびのびできて、気付いたら路上で寝てたりとか・・・。
熊切:ずっと女優ひとりだけだったんで、「お姫様」だったんですよ。でも途中でもうひとり女優さんが入ってきたら、機嫌悪くなっちゃって。
菊地:そんなことないんですけど、みんな「やっと女が来た」って感じで喜んでるから、さみしかった。寺島さんも(役では)私に惚れてるはずなのに、私を地べたに座らせといて彼女にはイス譲ったりして。
熊切:ずっと怒ってたよねー。
菊地:怒ってないですよ。イジワルとかもしてないし。今でもオーディションでよく会うんですけど、仲いいですよ。監督はあんまり寝てないのにすごく楽しそうで、いつも監督が現場の雰囲気を作ってくれてました。だからみんなそれに引っ張られて、楽しくやれました。
熊切:いや今回は役者さんのおかげですよ、ホントに。
終始とてもリラックスしたムードで進んだこの日のトーク。その後のサイン会でも、フレンドリーにお客さんと話をしながら握手や写真にも気軽に応じてくれました。 |
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