NYの日本映画祭「JAPAN CUTS~ジャパン・カッツ!」に、PFFアワードグランプリ作品登場!

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20160715-1.jpgアメリカ・ニューヨークで、北米最大の日本映画祭「JAPAN CUTS~ジャパン・カッツ!」が始まりました。
主催であり、会場でもある国連ビルに近い「ジャパン・ソサエティ」は、1907年、日露戦争を契機に、日米相互理解をはかるためにアメリカの財界人が立ち上げた、アメリカ人によるアメリカ人のための日本文化紹介の機関です。100年を超えて、最新の、そして古典となったさまざまなジャンルの日本文化を伝えています。

10周年を迎える本年のジャパン・カッツ!は、『モヒカン故郷に帰る』(沖田修一監督)をオープニング作品に、『蜜のあわれ』(石井岳龍監督)、『ひそひそ星』『ラブ&ピース』(園 子温監督)、『恋人たち』『ぐるりのこと』(橋口亮輔監督)らの長編映画、そして、実験映画、アニメーション作品もあわせ、29本の長編と21本の短編という多彩な上映が行われます。
更に、坂本龍一、リリー・フランキー、前田敦子という、豪華なゲスト来場も。【ジャパン・カッツ!公式サイト】

この、ジャパン・カッツ!上映の一作として、去る2月のベルリン国際映画祭史上、長編最年少監督出品作となったことも話題のPFFアワード2015グランプリ作品『あるみち』(杉本大地監督)が登場します。
さらに「日本国内外での日本の映画文化」と題されたパネルディスカッションが設定され、パネリストとしてPFFディレクター荒木啓子が、ドキュメンタリー監督の想田和弘氏と日本でも映画を学び、ドイツ・ニッポンコネクションのプログラミングディレクターを8年間勤めたAlexander Zahlten氏と共に登壇します。

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(左から)PFFディレクター荒木啓子、想田和弘監督、Alexander Zahlten氏


また、ジャパン・カッツ!に続き、『あるみち』は、22日から開催の「グアナファト国際映画祭」(メキシコ)のspotlighting Japanプログラムでも上映が決定しています。
従来の映画のメソッドでは掴めない「生きた映画」と昨年の最終審査員たちから激賞された『あるみち』が、北米、南米でどう受け止められるのか楽しみです。


■第10回JAPAN CUTS~ジャパン・カッツ!(ニューヨーク)
2016年7月14日(木)~24日(日)
【公式サイト】

■ 2016グアナファト国際映画祭(メキシコ)
2016年7月22日(金)~31日(日)
【公式サイト】