グランプリ受賞作品
『ダムライフ』
狂気と失笑と悲しみのダム、決壊す
虐げられた究極のイエスマンの暴走?あるいは現代日本の縮図?釜山国際映画祭のコンペティションでも賛否の嵐。
2011年/ビデオ/84分/カラー
監督・脚本・撮影・編集:北川 仁 録音・整音:北川 斉 音楽:藤田建次 助監督:向山幸宏 VFX:Yoshitsune 出演:笠継景太、菅原佳子、米元信太郎、小野孝弘、武井哲郎、鬼塚俊秀、外間旭、泉水美和子、菊池翔空、相田心優、今村謙士、日野慧運
監督:北川 仁 (きたがわ・ひとし)
29歳。東京都出身。
昨年の入選作『ポスト・ガール』では、自殺した弟の復讐に燃える女の猪突猛進ぶりをリアリティを飛び越えて描き、独特のシュールな笑いと薄ら寒い恐怖を見せた。慶応大学在学中から劇団「とくお組」に参加。現在は実家の寺でお坊さんをしながら、映画を撮っている。前作同様、本作もスタッフは基本的に弟と自分のみ。「去年、修行でひと月ほど宿坊に寝泊まりした経験から着想しました。閉鎖的な空間の中で、過度のイエスマンが他人の言う通りにしているだけで怪物になっていく様を描きたいと思いました」本作品でも“怖おもしろい”笑いは健在で、リアリティを無視しつつ、いくつかの仕掛けと共に、北川ワールドを炸裂させている。「基本的には、とにかく皆を笑わせたいと思っているのです。ただ、男子校出身なので、どうしてもドロドロした表現が多くなってしまいます」。今後も、人の心の闇をブラックユーモアで笑い飛ばす作品づくりを目指している。
- 2011年9月25日(日) 18:00 / 2011年9月28日(水) 14:30
- 2011年12月24日(土) 16:00
- 2012年3月20日(火・祝) 18:15
- 2012年6月30日(土) 17:00
- 2012年7月7日(土) 15:00