『偶像讃歌』
他者に冷淡な青春の姿を活写
もう子供じゃない、まだ大人ではない『私』。どこか空虚な高校生活で『リアル』への手触りを模索した、ある夏の記憶。
2010年/16mm/35分/カラー
監督・脚本・編集:和田 彩 撮影:石井佑典 録音:久保晴花 照明:藤井良介 音楽:粕谷幸史朗・仲原達彦 出演:佐野いずみ、本田静香、清瀬やえこ、松尾 拓、佐藤奈美子、小野孝弘
監督:和田 彩 (わだ・あや)
22歳。東京都出身。
「主役の女の子二人は、半分ずつの私。自分のコンプレックスをぶつけて、作品の中で好き放題してもらって、快感だった」。一次審査では、女性の複雑な心理描写に対して、男性陣から疑問の声が上がったことを告げると、「そこに関して迷いはなかった。女子って意外と冷めてる。男性に幻想を抱くなとは思わないけれど、いつの時代も変わらない女性像があるわけではない。そういった意味でも“現代の映画”を撮れたのかなと思う」。映像の世界に憧れて、日大芸術学部映画学科に入学。現在は、映像編集の見習いをする傍ら、アルバイトをしながら映画監督を目指している。吸血鬼と人間の闘いを描いた小説「屍鬼」が大好きで「いつか映画化出来たら、死んでもいい」と饒舌になる。「自分が生き伸びる為に人を傷つける話。そこには人間の理不尽さ、哀しさ、弱さがある。でもそれが人間。私の一番やりたいことは、人間って面白いぞ、ということを見せる作品を撮ること」。
- 2011年9月22日(木) 11:00 / 2011年9月28日(水) 18:15
- 2011年12月22日(木) 19:50
- 2012年3月22日(木) 18:15
- 2012年7月3日(火) 18:00
- 2012年7月6日(金) 18:30