第33回ぴあフィルムフェスティバル

第33回ぴあフィルムフェスティバル

JAPAN国際コンテンツフェスティバル

上映作品紹介「PFFアワード2011」

『ケージ』

貧困のスパイラルを生きること

東京の東側、取り壊し間近の団地。高度経済成長が現在に遺した影を淡々と描く、裏面の東京物語。

2010年/ビデオ/57分/カラー
監督:石井慎吾 脚本:石井慎吾、土屋豪護 撮影:深谷敦彦 照明:佃 友和 編集・録音:中瀬 慧 スチール:新見幸樹 音楽:水越伸太郎 助監督:根本飛鳥、嶺 豪一 出演:津和孝行、渡邊夢羅、山下ケイジ、小山田 華、中山 塁、三浦景虎、富川一人、宇野祥平

監督:石井慎吾 (いしい・しんご)

27歳。東京都出身。
もともと解体工事業者として働いていたという異色のキャリアを持つ石井監督は、縁あって映画事務所入り。「はじめは監督になる気などまったくなく、むしろ宣伝や裏方の方に興味があった」そうで、スタッフとして映画業界で働き始めた。その中で昨年公開された大森立嗣監督の『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』には脚本協力で参加。この作品の物語は石井監督の実体験が基になっている。ここで脚本作りのノウハウを学んだ経験は大きく、自然と映画作りを志すように。事務所を去り、ゼロからのスタートで約1年間脚本作りに打ち込み、作り上げたのが今回の初監督作品になる。「自らの境遇をベースにした脚本で、現在住む都営住宅と生まれ育った町で撮りました」という作品は実体験ならではの説得力と強度を持つ。ただ、そこに止まらず現代の日本社会の閉塞感を見据える洞察力がまた鋭い。「好きな監督はハーモニー・コリン。これから自らの映画作りを模索していきたい」と語っている。

動画紹介

上映日時

東京
2011年9月25日(日) 11:00 / 2011年9月29日(木) 11:00
神戸
2011年12月26日(月) 18:00
京都
2012年3月23日(金) 18:15
名古屋
2012年7月3日(火) 18:00
福岡
2012年7月7日(土) 11:45

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