韓国ソウル・アート・シネマで、8ミリ自主映画を特集上映&NY「ジャパン・カッツ」に、『道行き』など3作品が正式出品決定
PFFは、1980年代から海外の映画祭へ積極的に、PFFアワード入選作やPFFプロデュース作品(旧称:PFFスカラシップ)を紹介し続けています。
本日は、6月に韓国、7月にニューヨークで新たに決定した、PFF関連作品の上映情報をご紹介します。
■ソウル・アート・シネマ(韓国)
日程:6月11日(水)~7月6日(日)
ソウル・アート・シネマは、韓国シネマテーク協議会(KACT)が運営する映画館で、韓国映像資料院、釜山シネマテークと共に韓国のシネマテークの中心といえる場所です。
同シネマテークでは、クラシック作品から最新作まで数多くの日本映画を上映しており、昨年から「日本映画の潮流」というプログラムを組み、日本のインデペンデント映画を紹介しています。
PFFからは昨年『赤色彗星倶楽部』、『ばちらぬん』、『すべての夜を思いだす』を招待いただきました。
第2弾として「Japanese Cinema Now」と題された今年は、昨年、第46回ぴあフィルムフェスティバルで特集した、PFFがアーカイブ活動としてデジタル化をすすめている80~90年代自主映画を中心としたプログラムに注目いただき、5作品が上映されるほか、山中瑶子監督の初監督作で、PFFアワード2017で観客賞受賞の『あみこ』も上映されます。
荒木啓子PFFディレクターも現地入りし、日本の自主映画をテーマにしたトークも予定されています。
<上映作品>
『ファントム(DES FANTÔMES)』監督:樋口尚文/1983年PFF入選
『みどり女』監督:成島 出/1986年PFF入選
『ついのすみか』監督:井川耕一郎/1987年PFF入選
『灼熱のドッジボール』監督:古厩智之/PFFアワード1992 グランプリ
『走るぜ』監督:古厩智之/1994年PFF招待作品
『あみこ』監督:山中瑶子/PFFアワード2017 観客賞
■ジャパン・カッツ(アメリカ)
日程:7月10日(木)~20日(日)
7月にニューヨークで開催される北米最大の日本映画祭「ジャパン・カッツ」に、PFFから3作品の正式出品が決まりました。
主催のジャパン・ソサエティは米国の運営する日本文化紹介機関で、会場は、国連ビルにほど近いジャパン・ソサエティ内のシアター。10日間にわたり開催され、在米日系人のみならず、日本文化に関心の高い映画ファンやジャーナリストが集合します。
本年は、新進作家の作品を紹介する「ネクスト・ジェネレーション部門」に、第28回PFFプロデュース作品の『道行き』が選出されました。4月の北京国際映画祭では、北京バージョンでの上映でしたが、今回NYでは、追加撮影シーンを加え、新たな音に生まれ変わった「完全版」を、いよいよワールド・プレミアです!
さらに、短編プログラムにて、PFFアワード2024の受賞作から『I AM NOT INVISIBLE』と『END of DINOSAURS』の上映も決定しました。
「ジャパン・カッツ」では、2020年に故・大林宣彦監督の名を冠した「大林賞」が創設され、ネクスト・ジェネレーション部門から最も優れた作品に授与されます。
昨年は、PFFアワード2023グランプリの『リテイク』が大林賞を受賞、一昨年はPFFアワード2022グランプリの『J005311』が同賞のスペシャルメンションを授与されています。
<上映作品>
『道行き』完全版 監督:中尾広道/第28回PFFプロデュース作品
『I AM NOT INVISIBLE』監督:川島佑喜/PFFアワード2024 グランプリ
『END of DINOSAURS』監督:Kako Annika Esashi/PFFアワード2024 審査員特別賞