すべての夜を思いだす

監督:清原 惟

街の中に積もり重なる無数の記憶と、誰かの一日が呼応する。多摩ニュータウンに住む世代の違う三人の女性たちの、ありふれた、けれども特別な一日の物語。

新緑がそよぐ春の多摩ニュータウンのある日。それぞれの孤独を抱えて歩く三人の女性たちは、小さなふれあい、すれ違いによって自分の人生を見つめ直す。誰かにとって大切な記憶は、いつも見えないところで街に刻まれていて、時には知らない誰かを励ましたりもする。そんな、春のやわらかな日差しに包まれた、ある三人の一日の物語。

監督

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清原 惟
1992年生まれ、東京都出身。東京藝術大学大学院の修了制作作品 『わたしたちの家』がPFFアワード2017にてグランプリを受賞、ベルリン映画祭フォーラム部門での上映を皮切りに、18の海外映画祭で上映。国内でも劇場公開され、大きな話題を呼ぶ。 2014年に『暁の石』、2015年には『ひとつのバガテル』でも入選している。第26回PFFスカラシップの権利を獲得して制作した本作『すべての夜を思いだす』が、商業映画デビューとなる。

  • 2022年/116分/カラー/dcp 英題:Remembering Every Night
  • 監督・脚本: 清原 惟
  • プロデューサー:天野真弓
  • 撮影:飯岡幸子
  • 照明:秋山恵二郎
  • 音響:黄 永昌
  • 美術:井上心平
  • 編集:山崎 梓
  • 出演:兵藤公美、大場みなみ、見上 愛、内田紅甘、遊屋慎太郎、奥野 匡

海外映画祭

2023年 第73回ベルリン国際映画祭フォーラム部門 ドイツ
2023年 ニュー・ディレクターズ ニュー・フィルムズ2022 アメリカ