PFFアワード2011 グランプリは... 『ダムライフ』
いよいよ最後の発表は、グランプリ。
映画監督として最も期待したいつくり手に贈られます。
『ダムライフ』
北川 仁監督(左)と塚本晋也さん
受賞作品は、
『ダムライフ』
監督:北川 仁
プレゼンテーター
塚本晋也さん
「審査会議はすごく白熱しました。実はグランプリは僅差で、全員グランプリの力があると思います。でも、『ダムライフ』の強みは他とまったく違うオリジナリティがあること、まったく独特の語法・文法・文体を持っている。全体はコミカルなのに主人公の心の闇は現代人の誰もが少しずつ抱えているもの。そこを映画的に描き出したことが、よかったと思う。完成度の高さより、次を観たい監督として選びました。」
北川 仁監督
「(少し涙声で)ほんと、ダメだろうと思っていたので、うれしいというより、今日死んじゃうんじゃないかと思います。グランプリを受賞し調子に乗りそうになりましたが、僅差ということなので、気を引き締めます。
今まで、「才能がない」とか「やめちまえ」とか「チビ」とか、さんざん言われてきましたが、一生懸命作り続けてきました。もし受賞したらこれまで僕を誹謗中傷してきた人たちに「ざまぁみろ」と言ってやりたいと思っていましたが、今はそれより僕を支えてくれた人たちへの感謝の気持ちが湧き上がっています。出演者とスタッフ、そして去年までフリーターをしていた放蕩息子になんの文句も言わなかった両親に感謝します。」