ベルリンで大旋風!『あみこ』は香港国際映画祭コンペ部門に選出、『わたしたちの家』は ニューヨーク"New Directors/New Films"&香港へ!

映画祭ニュース

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ベルリン国際映画祭での山中瑶子監督、清原惟監督
先日閉幕したベルリン国際映画祭で注目を浴びた、PFFアワード2017入選作『あみこ』(山中瑶子監督)『わたしたちの家』(清原惟監督)の2作品。新たに海外映画祭への出品が決まりました。


『あみこ』、香港国際映画祭コンペティション部門に選出!併設の企画マーケット「HAF」にも参加決定。

3月19日(月)から4月5日(木)まで18日間にわたり開催される、第42回香港国際映画祭のヤング・シネマ・コンペティション部門に、 山中瑶子監督 の『あみこ』が選出されました。

香港国際映画祭は、毎年50ヶ国を超える国々から300作品近い作品が上映され、約60万人が来場するといわれるアジア最大級の映画祭。
今年の同コンペ部門には、ベルリン国際映画祭での話題作が『あみこ』を含め6作品アジアプレミアとなるほか、ヴェネチア国際映画祭のコンペ作品で昨年の東京フィルメックスでも人気を博した『天使は白をまとう』(ビビアン・チュウ監督)など、世界の映画祭を賑わせている8作品がノミネートされました。審査員は、女優のセシリア・イップ氏らが務めます。
PFFはこれまで香港国際映画祭にPFFアワードおよびスカラシップ作品など、30作品以上を出品しており、コンペティション部門では、PFFアワード2004『ある朝スウプは』(_橋泉監督)がグランプリを、第21回PFFスカラシップ作品『恋に至る病』(木村承子監督)が審査員特別賞を受賞しています。

さらに、毎年300件以上の企画エントリーがあるといわれる、映画祭併設の企画マーケット「Hong Kong - Asia Film Financing Forum」(HAF) に参加する25の映画製作プロジェクトの一つとして、山中監督の新作の企画が選出されました。
過去には、PFFに2度入選した北川仁監督や、後に映画化が実現した河瀬直美監督の『玄牝 -げんぴん-』(10年)や『2つ目の窓』(14年)も企画参加した、アジアで最も重要な企画マーケットの一つです。
(北川監督による体験レポートはこちら⇒【香港アジア映画投資フォーラム】

山中監督は、3月中旬より香港入りし、HAF&映画祭に参加する予定です。


『わたしたちの家』は、世界中の新人監督を厳選して紹介する"New Directors/New Films"から招待が!

一方、清原惟監督の『わたしたちの家』は、4月6日(金)よりニューヨークで行われる、"New Directors/New Films"に選出されました。

ニューヨーク近代美術館(MoMA)とリンカーンセンターという、北米の知と美の殿堂が、共同で世界中から選りすぐった新人監督の作品を上映する"ND/NF"は、ペドロ・アルモドバル、スパイク・リー、ヴィム・ヴェンダース、ウォン・カーウァイなどといった才能をいち早く紹介し、映画ジャーナリストの注目の高さからも、製作者にとっては北米でのひとつの目標でもある映画祭です。
ここ10年間で"ND/NF"に選出された日本映画は、08年の『めがね』(荻上直子監督)、11年の『歓待』(深田晃司監督)、15年の『丸』(鈴木洋平監督)、16年の『ハッピーアワー』(濱口竜介監督)の4本のみ。清原監督への高い注目が伺えます。

さらに『わたしたちの家』は、香港国際映画祭のインディ・パワー部門でも上映、そして3月10日(土)からは渋谷・ユーロスペースで待望の再上映、大阪・第七藝術劇場、17日(土)からは金沢・シネモンドと、日本各地でも公開になります。


ベルリンでも大きな反響があった、20代女性監督の2作品、今後もさらに世界中に広がっていきそうです!!