映画祭「第39回PFF」コンペティション「PFFアワード2017」入選作品発表!

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「第39回PFF」全プログラム+最終審査員を発表しました!
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約4か月に及ぶ審査を経て決定した、「第39回PFF」のコンペティション「PFFアワード2017」の入選作品を発表します。

下記17本の入選作品は、9月16日(土)から東京国立近代美術館フィルムセンターで開催する「第39回PFF」で上映し、最終日の9月29日(金)には、最終審査員らにより各賞が発表されます。


■PFFディレクター 荒木啓子より

何が起きているのか?
入選作品決定のタイムリミットの前で何度も浮かんだ言葉です。
最大8プログラムという制限の中で、出来るだけ多くの作品を紹介したい。が、この長編映画の波に息継ぎも容易にいかない、苦しいような、そのまま水の底に潜って揺蕩いたいような、最後の最後まで足掻くような、「PFFアワード2017」入選作品決定までの葛藤。

学校での映画製作と、個人映画としての自主映画と、表裏一体の時代がやってきた感触と同時に、自主映画の、個々の目指すところの拡散も悩みも溢れます。どこを目指して、誰と、何を創るのか? 逆に言えば、映画に向かう環境は無法地帯へと更に近づいています。このやりたい放題な場所への道がどこまで伸びていってくれるのか、未来が更に楽しみで仕方のないセレクション期間でした。
同時に、3月から7月まで4か月に渡るセレクション期間、ご応募いただいた皆様をお待たせしない方法をあれこれ検討しながらも、この時間が「観る」ということに必要なのだとも改めて確認しました。

本年「PFFアワード2017」では、下記17作品を入選作品として「第39回PFF」で上映します。
勿論、一次会議に1日、二次会議に2日を丸ごと費やした討議の中で、議題にあがった映画の数は遥かに多く、入選とそうでないボーダーは極めて緩く、セレクションの重荷をメンバー全員が噛みしめる結果です。
ともあれ、まずは、21世紀の今・現在を生きるこの作品群をご覧になることで、早熟であること、覚醒することを求められるこの時代の一端を浴びていただける予感がするのです。

17作品は、8つのプログラムに分けられ、それぞれ2回の上映を行います。
是非フィルムセンターの大スクリーンで=もしかして、制作した方々も初めての体験となるかもしれない「スクリーン上映」で=どっぷりたっぷり時間を使って、ご覧いただけることを願っています。
映画祭は、映画の古典的上映方法である「スクリーンで見知らぬ人々が同じものをみて違う反応をすることを楽しむ」場所です。その楽しさを、9月のPFFでおもいっきり満喫してください。


■「PFFアワード2017」入選作品

*作品名五十音順。上映時間、年齢、職業(学校名)は応募時のものです。


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『あみこ』66分
監督:山中瑶子
(20歳/フリーター/長野県出身)

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『うつらうつら』36分
監督:高橋カンナ
(22歳/多摩美術大学 造形表現学部/東京都出身)

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『円の網』48分
監督:本村花菜
(24歳/多摩美術大学 造形表現学部/鹿児島県出身)

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『同じ月は見えない』105分
監督:杉本大地
(23歳/東京造形大学 造形学部デザイン学科/東京都出身)

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『かえりみち』48分
監督:大浦美蘭
(22歳/武蔵大学 社会学部/福島県出身)

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『狐のバラッド』85分
監督:藤田千秋
(26歳/会社員/熊本県出身)

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『子どものおもちゃ』52分
監督:松浦真一
(27歳/古書店アルバイト/大阪府出身)

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『さようなら、ごくろうさん』43分
監督:城 真也
(23歳/早稲田大学 文化構想学部/東京都出身)

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『情操家族』83分
監督:竹林宏之
(28歳/東京藝術大学 大学院映像研究科/福岡県出身)

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『赤色彗星倶楽部』82分
監督:武井佑吏
(24歳/早稲田大学 政治経済学部/群馬県出身)

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『沈没家族』72分
監督:加納 土
(22歳/武蔵大学 社会学部/東京都出身)

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『春みたいだ』33分
監督:シガヤダイスケ
(22歳/日本大学 芸術学部映画学科/神奈川県出身)

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『風船』27分
監督:中尾広道
(37歳/派遣社員/大阪府出身)

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『ブンデスリーガ』65分
監督:太田達成
(27歳/会社員/宮城県出身)

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『やさしいフルスイング』75分
監督:尾崎 健
(24歳/京都造形芸術大学 映画学科/兵庫県出身)

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『蝋石』29分
監督:門脇康平
(20歳/東京藝術大学 美術学部/埼玉県出身)

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『わたしたちの家』80分
監督:清原 惟
(24歳/東京藝術大学 大学院映像研究科/東京都出身)

■一次審査通過作品

※作品名五十音順。

『EDあるいは(君がもたらす予期せぬ勃起)』
監督:西口 洸
『犬』
監督:小久保悠人
『美しき日本』
監督:佐藤耕大
『ECHOES エコーズ』
監督:須藤 彰
『エリーゼを解く』
監督:松本 恵
『乙女よ、走れ』
監督:原口大輝
『おもいとらわれ』
監督:鈴木拓磨
『カランコエの花』
監督:中川 駿
『かりんとう。』
監督:村田みゆ
『99%』
監督:板橋知也
『義理のひと』
監督:岡 奈穂子
『金色』
監督:布瀬雄規
『クシナ』
監督:速水萌巴
『口と拳』
監督:溝口道勇
『こたつむり』
監督:新藤早代
『沢のぼり』
監督:石田晴花
『ジェントリー土手』
監督:渡邉高章
『SHU』
監督:佐藤安稀
『自由』
監督:青石太郎
『十力の金剛石より』
監督:開發道子
『スプーンとの和解』
監督:酒本 凌
『千のひとつまえ』
監督:井坂優介
『たおやかに死んでいる』
監督:米倉 伸
『タクシー野郎 昇天御免』
監督:川田真理
『TUNING』
監督:高階 匠
『チョンティチャ』
監督:福田芽衣
『月のはるか』
監督:平林 禄
『DEAD COP』
監督:中元 雄
『冬眠』
監督:三武直人
『透明日和』
監督:笠原祐樹
『とっとこ将太』
監督:船越凡平
『どろだんご』
監督:赤瀬一紀
『如意』
監督:小池映美子
『年齢と時刻』
監督:松岡ジョセフ
『ノリコとフクダ』
監督:原 千尋
『売買ボーイズ 』
監督:板子
『ハッピーアイランド』
監督:渡邉裕也
『パラダイス・ジョージ』
監督:本村壮平
『ハングマンズノット』
監督:阪元裕吾
『光は白く潰れ』
監督:小宮山みゆき
『Picking flowers of happiness』
監督:松山鶴松
『Homeland』
監督:二羽恵太
『星』
監督:三山 優
『星の淵のほとり』
監督:大島風穂、白鳥蓉子
『みつこと宇宙こぶ』
監督:竹内里紗
『妄想したってイイじゃない!』
監督:河本幸樹
『妖怪ドキュメント3部作』
監督:石川皓一
『ライク・ライフ』
監督:木俣恵太
『ルイセンコの早贄』
監督:大西泰二郎
『ロープウェイ』
監督:高橋良多
『Lost Sea』
監督:土田豪介

■「PFFアワード2017」セレクション・メンバー

荒木啓子(PFFディレクター) 江村克樹(PFFスタッフ)
尾形友利亜(映画会社社員) 小原 治(映画館スタッフ)
かげやましゅう(映画監督) 神田法子(エディター・ライター)
木村奈緒(フリーライター) 汐田海平(プロデューサー)
杉浦真衣(書店員) 長井 龍(レコード会社社員)
中山雄介(PFFスタッフ) 原 武史(レンタルビデオ店スタッフ)
廣原 暁(映画監督) 皆川ちか(ライター)
山崎阿弥(アーティスト) 安川有果(映画監督)
結城秀勇(ライター・映写技師)

*敬称略。五十音順


■応募作品・入選作品データ

【入選作品データ】
入選本数 ... 17本
年齢 ... 平均:24.4歳 最年少:20歳 最年長:37歳
男女比 ... 男性(12本):70.6% 女性(5本):29.4%
上映時間 ... 平均:60.5分 最短:27分 最長:105分

【応募全体データ】
応募本数 ... 548本
年齢 ... 平均:29.4歳 最年少:16歳 最年長:61歳
男女比 ... 男性(447本):81.6% 女性(101本):18.4%
上映時間 ... 平均:36.7分 最短:2分 最長:158分


「第39回PFF」
9月16日(土)~29日(金) 東京国立近代美術館フィルムセンター(京橋)にて開催! *月曜休館
【公式サイト】

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