「羽仁 進監督特集」始まります!上映作品とゲストをおさらい!
明日21日(日)より大ホールでは、「羽仁 進監督特集」がスタート!
初日は、"これどーやって撮ったんだ!?"と、きっとあなたを驚かす2プログラムの上映です。羽仁監督ご本人も登壇し、その撮影の秘密に迫ります!
■21日(日)
12:00~『教室の子供たち』『絵を描く子どもたち』*2本併映
目の前にあるカメラをまるで意識しない活き活きとした子供たちの姿を捉え、ドキュメンタリストたちの伝説となった2作を上映!初めて羽仁進作品を観る方にもオススメ!
<ゲスト>*敬称略
金子 遊
批評家、映像作家。1974年生まれ。東京都出身。編著に『フィルムメーカーズ 個人映画のつくり方』『吉本隆明論集』、編者に『逸脱の映像』。共著に『このショットを見よ』『アジア映画の森』『アジア映画で〈世界〉を見る』など。劇場公開作に『ベオグラード1999』(09年)、『ムネオイズム~愛と狂騒の13日間~』(13年)がある。ドキュメンタリーマガジン「neoneo」編集委員。慶應義塾大学ほか非常勤講師。
岡田秀則
東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究員
18:00~『不良少年』
日本には『アクト・オブ・キリング』を50年先取りしていた男がいた...。無名の不良少年たちが自分たち自身を演じるという革新的手法で、多くの映画人に衝撃を与えた伝説の作品を上映!
<ゲスト>*敬称略
羽仁 進
映画監督。1928年生まれ。岩波映画製作所設立に参加。教育・記録映画を手がけ注目され、その後ドキュメンタリーの手法を多用した劇映画で、高い評価を得る。長くアフリカに通い動物を記録するなど、その活動の幅も大きい。近年、ウィーン映画祭、NYリンカーンセンター等で特集上映が相次ぐなど、今、最も再評価の気運高まる日本の監督である。
諏訪敦彦
映画監督。1960年生まれ。広島県出身。85年、自主映画作品『はなされるGANG』が第8回ぴあフィルムフェスティバル入選。石井聰亙監督や山本政志監督らの助監督を経て、97年に公開の『2/デュオ』で長編映画監督デビュー。99年、『M/OTHER』でカンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞などを受賞。第4作『不完全なふたり』(05年)でロカルノ国際映画祭審査員特別賞を受賞。14年4月、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻監督領域の教授に就任。
月曜の休館日を挟んで23日(火・祝)、24日(水)は、羽仁監督の変幻自在さを改めてご紹介する3作品を上映。
異色のミュージカル・コメディ『恋の大冒険』では、和田誠さんのイラストを実写と合成し、寺山修司が共同脚本をつとめた『初恋・地獄篇』では、劇映画なのに隠し撮りを用いたり、唯一のリメイク作である『手をつなぐ子ら』では、羽仁監督ならではの子供に向けられたまなざしをオリジナルと見比べて!
■23日(火・祝)
11:30~『恋の大冒険』
日本版『DUNE』はどのように生まれたのか?本作のアニメーションを手掛けた和田 誠さん&羽仁監督ご本人に伺います!
<ゲスト>*敬称略
羽仁 進
和田 誠
イラストレーター、エッセイスト、映画監督。1936年生まれ。大阪府出身。広告デザイナーとして活躍後、68年よりフリーランスに。週刊文春の表紙などのイラストレーションや書籍の装丁を数多く手掛ける。映画の名セリフにまつわるエッセイ集『お楽しみはこれからだ』は、75年に刊行されたPART1から97年のPART7まで続いた人気シリーズ。84年、『麻雀放浪記』で映画監督デビュー。以後、『快盗ルビイ』(88年)、『真夜中まで』(99年)などを手掛けている。
14:30~『初恋・地獄篇』
羽仁進と寺山修司が共同でオリジナル脚本を執筆。映画の枠を破壊する監督二人と女優によるトークで、羽仁進の実験精神に迫る!
<ゲスト>*敬称略
羽仁 進
山本政志
映画監督。1956年生まれ。大分県出身。自主制作映画『闇のカーニバル』(83年)がベルリン・カンヌ国際映画祭で連続上映され、絶大な支持を集める。『ロビンソンの庭』(87年)でベルリン国際映画祭Zitty賞、ロカルノ国際映画祭審査員特別賞などを受賞。そのほかの長編監督作品に『ジャンクフード』(97年)、『リムジンドライブ』(01年)など。2012年より実践映画塾「シネマ☆インパクト」を主宰。最新監督作品は今年8月公開の『水の声を聞く』。
石井くに子
女優。『初恋・地獄篇』でデビュー。劇団天井桟敷の寺山修司/作・演出「星の王子さま」主演後、演劇センター68/71黒テントに所属。状況劇場『少女仮面』主演の後活動を休止。18年ぶりに舞台復帰を果たした後、金守珍演出作品や黒テント公演等に参加、2014年はダリオ・フォ作品で独り芝居に挑戦した。現在、ライブ感覚でのブレヒト作品や、フランスの作家の二人芝居を計画中。
■24日(水)
12:00~『手をつなぐ子ら』
羽仁進監督ご本人、急遽登壇が決定した女優の石井くに子さんをはじめ、異色のゲストが登壇!すべて35mmフィルムで上映いたします!
ぜひこの機会にご来場くださいませ!
「第36回PFF」
9月13日(土)~25日(木)、東京国立近代美術館フィルムセンターにて開催!
【公式サイト】