『HOMESICK』ただいま公開中!廣原監督×黒沢清監督トークイベントも開催決定。
第22回PFFスカラシップ作品『HOMESICK』が、先週土曜日に初日を迎え、舞台挨拶が行われました。
本作が劇場デビュー作となる廣原暁監督をはじめ、郭智博さん、金田悠希くん、舩_飛翼くん、本間翔くん、奥田恵梨華さんが登壇。
舞台上でも元気いっぱいの子役3人組を、廣原監督らが笑顔で見守る姿から、明るい現場の雰囲気を感じさせる、とても和やかなイベントとなりました。
連日上映が続く本作ですが、いくつかお知らせがありますので、ここでご紹介します。
■第18回釜山国際映画祭「"A Window on Asian Cinema"(アジア映画の窓)」部門への出品が決定!
このたび、10月3日に開幕する「第18回釜山国際映画祭」への出品が決定。同部門には、熊切和嘉監督の『夏の終り』等が出品されています。アジア最大の映画祭での観客の反応が楽しみです!
■廣原暁監督×黒沢清監督のトークイベントが決定!
8月23日(金)19時の回上映後、黒沢清監督をお招きしてのトークイベントが決定。黒沢監督が、かつての教え子である廣原監督に何を語るのか?
※同時開催中の「廣原暁監督特集」では、廣原監督が影響を受けた作品として、黒沢清監督の『ニンゲン合格』が上映されます。こちらもご注目ください。
■蓮實重彦氏(映画評論家)、岩井俊二監督から『HOMESICK』へのコメントが到着!
<蓮實重彦氏コメント>
『HOMESICK』は悪くない。むしろ優れた作品だとさえいえる。
だが、廣原暁の真の素晴らしさは、自分にはもっと凄いことができるぞとかなり大ぴらにつぶやいているかにみえることだ。
実際、この男なら、二十一世紀初の「壮大な失敗作」さえ撮れそうだといった気配が、この作品のいくつかのショットには間違いなく漂っている。
それを、数年後に、ぜひとも実現してほしい。
<岩井俊二監督コメント>
蝿のように五月蠅い少年たちだが、彼等のまなざしが、この物語を描く絵筆になっている。
どこにでもいそうな、さえない青年を、この子たちの視線が描いてゆく。その子たちも一見ビュアな子供に見えるけど、この社会に、既にあれこれ傷つけられているんだろうな、と想像させる。
求め合う孤独な魂と魂。日本のどこかの片隅で、リアルにこんな物語が日々浮かんでは消えたりしているんだろうな。
■廣原監督の短編集で、ミニライブ付き上映を実施!
「廣原暁監督特集」8月21日(水)の短編集プログラムの上映後、『小さな思い出~Un petit souvenir~』の主題歌を歌う音楽ユニット「Teatro Raffinato」による、ミニライブを実施!映画の興奮そのままに、ライブをご堪能ください。
出演:音楽ユニット「Teatro Raffinato」
特別料金:1,700円(追加料金:500円、半券割引:1,500円)
夏休みの鑑賞にぴったりな本作『HOMESICK』。ぜひ劇場へ遊びにきてください!
第22回PFFスカラシップ作品
『HOMESICK』
8月10日(土)より、オーディトリウム渋谷 他全国順次ロードショー
※「廣原 暁 監督特集」も同時開催