PFFアワード2011 審査員特別賞 1つ目の作品は...『TAITO』

映画祭ニュース

いよいよ最終審査員の方々からの賞です。
まず、最初は、審査員特別賞
無視することができない才能を感じさせるつくり手に贈られます。

 (TAITO)』
緑朗監督(左)と瀬々敬久さん

受賞作品は、
 (TAITO)』
監督:緑朗


プレゼンテーター
瀬々敬久さん
「今の矛盾した、悪意がみなぎった社会の中で、"良心"というものを持って、いかに生きていくことが可能かというテーマを扱った映画でした。その中でも特に印象的だったのが、部下の女性を自殺させてしまうことになった上司役の方の演技、これが審査の中でも素晴らしいという声が多かったです。彼のみならず他の出演者の方も非常に魅力的だったのですが、先がどう展開するかわからない中でも、最後まで見せていくという力が映画の中にあったと思います。それを引き出した監督の力も、物凄いものがあったと思います。一つだけ苦言を申しますと、ラストの終わり方、ある種、"良心の不可能性"というところで終わっているのですが、それでよかったのだろうかというところは、審査員の中でも大きく意見が出たところでした。今の社会の中でそれ以上のものを描くべきではないか、もっと先を追求するべきではないか、という意見が多く出たことは確かです。それでも尚且つこの映画は魅力的である、ということで審査員特別賞ということになりました。おめでとうございます。」

緑朗監督
「...まさかこんなに体が震えてるとは思わなくて、本当にびっくりしています。この先、やはり皆様の魂を震わせるような映画を作っていこうと思っています。今回は本当に有難うございました。」