逝かれた人たちが残してくれたものについて考える12月になりました

前回のブログで、北朝鮮北朝鮮と書いておりましたら、国名を北朝鮮民主主義共和国と書いてしまいました・・・・北はいらない・・・・赤面するばかりです。
大変失礼致しました。
イヴェントの実現にむけて行動中です。

さて、いよいよ12月に突入し、一年=365日とは信じられないほどのスピード迫りくる2013年。「一日って一時間?」と、いささか焦っています。
PFF事務局では、PFFのロゴを干支にアレンジした年賀状を、毎年、大島依提亜さんにデザインしていただいています。「12支が揃うまで続けましょう!」と始めて、これまたあっという間にあと4年で一巡です。
全部揃ったら、額装して飾る日を楽しみにしているのですが、そのことを決めたときには、「12年間ロゴが変わることなく続くと疑いもしなかったのだなあ」と、今、その迂闊さに茫然としました。いや、現在PFFロゴが変わる予定は全くないのですが、万が一の場合、を想像してなかった・・・
危機管理能力だけは常に磨いておかねば、と、またまた反省です。
それはともかく、来年の干支の年賀状デザイン、かなり強烈なものをいただきました。
今公表するわけにはいきませんが、年明け早々にお目にかけられるよう、準備したいと思います。

と書いていたら、中村勘三郎さんの訃報が・・・勘三郎、玉三郎、猿之助(先代)の3名が、歌舞伎を変えるまっただ中の時代を体験できた自分を、非常に幸運だったと噛みしめています。スーパー歌舞伎を、コクーン歌舞伎を、平成中村座を体験しなかったら、ここまで歌舞伎を見に行く習慣はつかなかったでしょう。
「きっかけ」そこをつくることの重要さを痛感します。
そして、家族の不幸にも舞台を続けるという役者という仕事。毎日毎日同じクオリティを提供することを求められる多種多彩な仕事の中でも、生身の人間が観客の前に立つという、舞台の持つパワーには、これまで数えきれない程の活力をもらってきたことを、改めて想いました。

昨年12月の愕然とした訃報は森田芳光監督でした。
8日に、ぴあから一周忌のトリビュート企画として「森田芳光祭<まつり>」という特集号が発売されます。PFF事務局がその発売告知をお手伝いしており、内容を少し拝見しました。
眩暈がするほど豪華なラインナップです。秘蔵写真も「おお!」の連続。
そして、丸山健二原作、沢田研二主演の『ときめきに死す』をトリビュートする方、多い。DVD発売の熱望される、幻の映画でもあります。

9月の第34回PFFでは、森田監督の秘蔵8mm作品を上映させていただきましたが、会場には森田作品のポスターをフィルムセンターのご協力で展示しました。
『ときめきに死す』もありました。
PFF初日には、菊池成孔さんをお迎えして「カルトブランシュ」という上映とトークで構成する企画を行ったのですが、菊地さんが、"『クレイジー黄金作戦』と1967年"というテーマにするか、"『ときめきに死す』と1984年"にするか、最後まで悩んだとおっしゃっておられ(結局『クレイジー黄金作戦』でした)、偶然、森田監督企画と重なる年だったこともあり、ポスターをみながら、"『ときめきに死す』と1984年"をいつかどこかで・・・と願ったのですが、ありました!この本の中に。
必読です。
他にも驚きの言葉が溢れる「森田芳光祭」。ぴあで発売だからということ抜きで、大推薦です!