“語る”ことの素晴らしさ

今夜から6夜に渡り、PFF初の「オンライン映画祭」をスタートします。
PFFの歴史を飾る映画監督たちが、ご自身の作品上映後、いま、じっくり話してみたい人をお招きしアフタートークを行う6つのプログラムで構成する「オンライン映画祭」
“ひと”が映画をつくる
という企画タイトルに、映画が、人と人との科学反応で変化しいく生き物であることを伝えるのが映画祭の使命のひとつであることを込めました。
映画の企画が頭の中に生まれてきたときから、映画製作の過程で、完成作品が観客と出会う場所で、それぞれ様々な人との交流と会話が、映画をどんどん育てていくことの喜び、を、あらためて実感できる時間をつくりたいと考えました。

9月12日から開催する「第42回ぴあフィルムフェスティバル」は、座席数を3分の1に絞る前提での実施の準備に入りました。来る「第42回ぴあフィルムフェスティバル」とは別に、新たな試みとしてスタートする、この「オンライン映画祭」は、今後も不定期とはなるでしょうが、様々な、オンラインならではの企画を続けていきます。

オンライン、それは、時間や場所を選ばない映画祭の開催を可能にします。そこでは、これからも、実際の映画祭の産み出す<何か>を、どう伝えられるのか、を実験していきます。
今回の「オンライン映画祭」は、映画の上映と共に、ありそうでなかなか機会のない、じっくりと映画について語る時間を設けました。
何かの映画の宣伝でもなく、何かのイヴェントの宣伝でもない、純粋に映画や映画づくりについて信頼しあうふたりが語る時間は、その前に上映される珠玉の自主映画たちの、純粋な創作熱と相まって、他にはないときめきを、ご覧の皆様に届けます。

そして、6夜ともその対談は、普遍的に「仕事」や「人生」に対する向き合い方を語る時間になります。ときめく映画をご覧のあとに、丁寧に編まれた本を読むような対談を、今夜から6夜、どうぞお楽しみください。
また、初の試みですので、特別にチケット購入から1週間のオンデマンド視聴が可能というあり得えないサービスも。
それぞれのプログラムはオンライン開催当日23時59分までに購入終了の必要がございますので、今夜のプログラムは、今すぐどうぞお買い求めください。

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PFF・オンライン映画祭~“ひと”が映画をつくる~

▼プログラム紹介

第一夜 李相日監督『青~chong~』『1001のバイオリン(「ブルーハーツが聴こえる」より)』

細部まで考え抜かれ、熱いのにクールな李監督の映画の魅力が詰まった2作です。
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対談:妻夫木聡さん
何故李相日監督は寡作なのか?映画愛炸裂するふたりの対話に胸打たれる
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第二夜 市井昌秀監督『隼』

お金がなく苦しい青春が、ビタースイートに疾走し、エンディングテーマでとどめを刺されます。
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対談:眞島秀和さん
『隼』を撮った街に住むふたりのディープな映画人生が明かされます。
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第三夜:市井昌秀監督『無防備』

出産を控えた妻と二人三脚でつくりあげた、妊娠と出産のもたらす影響を描き、他に類がないオリジナルな力を放ちます。
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対談:MEGUMIさん
演じる厳しさと喜びを、MEGUMIさんが明瞭に語りかっこいい!
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第四夜 山岡信貴監督『縄文にハマる人々』

日本中の縄文博物館を歩いた山岡監督の出会った人やものが映画にぎゅっと凝縮され、みればみるほどまたみたくなる。
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対談:片桐仁さん
止まらないふたりの話に、好きなものを追い続けるエネルギーが貰えます。
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第五夜:山中瑶子監督『あみこ』『魚座どうし』

ほとばしる才能にぽかんとする2作品。少女と少年のあのときのあの切実さを掬い上げる映画監督の頭の中が知りたくなります。
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対談:池松壮亮さん
生きるって、映画ってなんなんでしょうね。と呟くふたりの真摯さが眩しい。
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第六夜:小田香監督『セノーテ』

PFFがあらたに設置した「大島渚賞」受賞者小田香監督の、公開を控えた新作『セノーテ』を特別上映致します!
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対談:石川直樹さん
秘境・辺境と呼ばれるところで撮影をする、多分同じ眼をもつふたりの共鳴が美しい。
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