海外からプログラマーの来日する季節です
ただ今PFFアワード2011審査真っ最中の私たちですが、昨年まではこの時期、アワード作品のラインナップ決定後ひと月が経過し、英語字幕のあるものはそのまま、ないものは、同時通訳しながら、海外のプログラマーにお見せしていました。
ということを思い出したのは、6月、7月に来日する海外の映画祭の方々からの連絡が届き始めたからです。
バンクーバー&ロンドンの作品探しにトニー・レインズさんが、ロカルノ国際映画祭のディレクターが、NYのニューディレクターズ・ニューフィルムズのためにリチャード・ペニャさんが、釜山国際映画祭アジア映画プログラマーのキム・ジソクさんが、連続して来日します。追って、トロント国際映画祭、モントリオール国際映画祭と、続くことでしょう。どうやって各氏に作品をみてもらうか、これから取り組みます。
昨年10月のブログで、私自身の海外の映画祭参加の居心地悪さについて告白してしまいましたが、映画祭運営と、映画祭への作品出品との両立という自分の仕事のおかげで、映画祭を客観的にみる訓練もされているのかな・・と感じることもあります。
映画祭、特に国際的な大きい映画祭を使いこなすことが出来る人は、それほど多くはありません。そんな中で、河瀬直美監督は、ひとつの確固たるポジションを持った大きな存在だなあと、カンヌの報道をみながら、改めて思いました。同時に、世界の注目が集まる場所で、自分の創作活動のアピールをきちんとすることができる日本人のクリエイターが100人いたら、これからものすごく大きな力になるなあと、切実に思いました。
そんな人が増えるための活動の一端にどう寄与できるか、PFFの課題はまだまだ増えていきそうです。