若松孝二特集企画詳細です
若松孝二特集~こわくない!!はじめての若松体験~
と題して、今回のPFFで若松孝二監督の特集を行います。
『キャタピラー』@若松プロダクション
『逆情』
『新宿マリア』
『血は太陽よりも赤い』
『性の放浪』
『聖少女拷問』
『胎児が密猟する時』
『性賊/セックスジャック』
『寝取られ宗介』
この機会に、是非、独自の道を歩む若松監督の初体験を、特に女性にしていただきたいと考えています。(ちなみに、最新作『キャタピラー』の助監督は若い女性ばかりですよ)
さて、ラインナップです。100作品を超えるといわれるフィルモグラフィーの中から、今回は、ソフト化されていない作品を中心に、監督の思い出も伺いながら6作品を選びました。ニュープリント制作が実現した作品もあります。
また、現在活躍中の監督たち3名が、自分の一番印象に残った若松作品を選び、上映後、若松監督に直接作品について伺うという「MY BEST WAKAMATSU」企画も実施します。
<PFFのためのニュープリント作成作品>
『逆情』1964年、
『新宿マリア』1975年*公開時のタイトルは『売春婦マリア』ですが、脚本タイトルである『新宿マリア』が若松監督のなかでは映画イトルです。
<未ソフト化作品>
『血は太陽よりも赤い』1966年、
『性の放浪』1967年、
『聖少女拷問』1980年
<名作>
『腹貸し女』1968年
MY BEST WAKAMATSU<石井岳龍監督選&対談>『胎児が密猟する時』1966年
MY BEST WAKAMATSU<瀬々敬久監督選&対談>『性賊/セックスジャック』1970年
MY BEST WAKAMATSU<阪本順治監督選&対談>『寝盗られ宗介』1992年
また、7月15日には「前夜祭特別上映」として、最新作『キャタピラー』を東京で初めて一般上映です。若松監督、主演の寺島しのぶさん、大西信満さんが舞台挨拶に登場します。
この『キャタピラー』、6月にまず沖縄で公開が始まります。米軍上陸が日本で最初に行われたのが6月の沖縄だったからです。8月には、広島と長崎で原爆投下の日の公開、東京は終戦の日(の前日の土曜日)の公開と、非常に覚えやすいスケジュールでの公開が控えています。
また、この12月には、存命中の映画監督としては異例の、40作品にのぼる回顧展がパリのシネマテークで開催されることも決定したそうです。
その衰えることのない世界の理不尽さに対する怒りと、行動への情熱を、今回の特集をきっかけけに、もっと知りたくなる方が増えることを願っています。
・・・・と書くと、また、"怖い映画ばかり"だと思われてしまうんだろうなあ・・・と困っています。
『キャタピラー』
>>公式サイト