招待作品部門は欲張り企画になりそうです
歌舞伎座建てかえに伴うさよなら公演が間もなく幕を閉じます。新しい歌舞伎座はどんな建築になるのか、期待が高まります。
四月興行千秋楽のチケットは疾風のように完売し、他の日もあっという間に売り切れて、幸運にもとれたチケットを眺めて「絶対行かなくちゃ!」と殆ど仕事のように通いました。(「入っててよかった歌舞伎会」としみじみしました)
有り得ない豪華キャストに、豪奢な衣装、著名な演目、と、濃厚なさよなら公演が続きます。
その昔は、衣装やセットの意匠にばかり眼がいった私ですが、近年では、かなしき職業病が嵩じて「うわ!楽屋の采配大変そう・・・」とか「香盤表つくるの大仕事」とか、「さよなら公演あと、のお客様の継続動員企画って、プレッシャーだろうなあ・・・」とか、裏方の苦労ばかり考えて、さっぱりいけません。
自分の仕事の定まらない、まだ何も考えなくていいときに、文化、芸術、エンターテインメントを浴びるのが一番楽しいなあと、改めて確認です。
この一年のさよなら公演の全てを拝見したわけではありませんが、先月からお客様の熱気がぐんと高まり、初体験の方がどっと増え(特に女性)ている感触があります。そんな中で、開演前のざわめきや、興奮がまるでコンサート会場のようで忘れ難いのが、宮藤官九郎さんの書き下ろした『大江戸りびんぐでっど』(09年12月)だった印象があります。 ざわめきや、興奮をもたらす企画。大切だなと思います。
人の心を波立たせる、平常でない心理状態にさせる、何かの棘を残す、瑕を残す。作品はそんな力が必要だなと("瑕"も"棘"もネガティブに使われやすく使うのが難しいですが)近年改めて思います。
本年、第32回のPFFは、招待作品部門でも、そんな作品を紹介していきたいと思います。
詳細は、HPにて5月中旬発表を予定していますが、本年は20世紀のPFFのように、多彩な企画を予定しています。邦画は、秋公開作品の新作プレミア上映、若松孝二特集、短編映画について考える特別企画を展開します。海外からは、韓国とアメリカの作品を紹介する予定です。
GWには、おおよそのラインナップをひとあし早くここでご紹介できることを目標にしています。
コンペティション部門の「PFFアワード」とあわせて、映画祭上映を是非体験していただきたいと願っています。
四月興行千秋楽のチケットは疾風のように完売し、他の日もあっという間に売り切れて、幸運にもとれたチケットを眺めて「絶対行かなくちゃ!」と殆ど仕事のように通いました。(「入っててよかった歌舞伎会」としみじみしました)
有り得ない豪華キャストに、豪奢な衣装、著名な演目、と、濃厚なさよなら公演が続きます。
その昔は、衣装やセットの意匠にばかり眼がいった私ですが、近年では、かなしき職業病が嵩じて「うわ!楽屋の采配大変そう・・・」とか「香盤表つくるの大仕事」とか、「さよなら公演あと、のお客様の継続動員企画って、プレッシャーだろうなあ・・・」とか、裏方の苦労ばかり考えて、さっぱりいけません。
自分の仕事の定まらない、まだ何も考えなくていいときに、文化、芸術、エンターテインメントを浴びるのが一番楽しいなあと、改めて確認です。
この一年のさよなら公演の全てを拝見したわけではありませんが、先月からお客様の熱気がぐんと高まり、初体験の方がどっと増え(特に女性)ている感触があります。そんな中で、開演前のざわめきや、興奮がまるでコンサート会場のようで忘れ難いのが、宮藤官九郎さんの書き下ろした『大江戸りびんぐでっど』(09年12月)だった印象があります。 ざわめきや、興奮をもたらす企画。大切だなと思います。
人の心を波立たせる、平常でない心理状態にさせる、何かの棘を残す、瑕を残す。作品はそんな力が必要だなと("瑕"も"棘"もネガティブに使われやすく使うのが難しいですが)近年改めて思います。
本年、第32回のPFFは、招待作品部門でも、そんな作品を紹介していきたいと思います。
詳細は、HPにて5月中旬発表を予定していますが、本年は20世紀のPFFのように、多彩な企画を予定しています。邦画は、秋公開作品の新作プレミア上映、若松孝二特集、短編映画について考える特別企画を展開します。海外からは、韓国とアメリカの作品を紹介する予定です。
GWには、おおよそのラインナップをひとあし早くここでご紹介できることを目標にしています。
コンペティション部門の「PFFアワード」とあわせて、映画祭上映を是非体験していただきたいと願っています。
そしてもうひとつお知らせです。
明後日、28日水曜日から、渋谷TSUTAYAのPFFコーナーのラインナップが変ります。
6月までの二ヶ月間、3人の映画監督が、「悩んだ時に観る映画」を告白します。
映画に、人生に効く映画が16本&過去のPFFアワード入選作品も揃います。悩んだ時に是非役立てて欲しいと思います。告白するのは、塚本晋也監督、深川栄洋監督、石井裕也監督です。お楽しみに!
*余談ですが、日本一の名女優とはこの人のことではと、さよなら公演で目撃するたびに改めて感じさせられたのが坂東玉三郎さんでした。息をのみます。