招待作品部門
青山真治監督特集
3月21日に逝去した青山真治監督(1964-2022)。8ミリ自主映画制作から助監督、監督へ。同時に、音楽家、小説家、舞台演出家、批評家と多才に活躍した、その膨大な仕事を網羅するには歳月が必要だが、PFFでは青山監督の初期ともいえる時期を彩る個性溢れる35㎜フィルム5作品を緊急特集する。劇場公開の機会の少ない作品でもあり、スクリーンでその才気を堪能してほしい。
9月24日(土)11:30~ / 9月25日(日)18:00~※追加上映
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『赤ずきん』
2008年/35分
『路地へ 中上健次の残したフィルム』
2001年/64分
先達へのオマージュあふれる珠玉作たち
『アタラント号』(34年/J.ヴィゴ)のようにセーヌ川で舟を撮影してみるのも悪くない、と青山監督がパリ郊外のジュヌヴィリエで撮影した短編&作家・中上健次が描いた故郷の路地の風景を訪ねるドキュメンタリー。異色の二本立て上映を実現。
9月23日(金・祝) 13:00~
※このプログラムは、「PFFスペシャル映画講座」として実施します。
※このプログラムは、「PFFスペシャル映画講座」として実施します。
「青山真治の音響、そして音楽」
講師:菊池信之(音響技師)、長嶌寛幸(音楽家) 進行:松井 茂(詩人)
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自身ミュージシャンであり音に強くこだわった青山監督作品を支えた。音響の菊池氏と音楽の長嶌氏が「かなり自由にやってみることができた」と語る、人気テレビシリーズの劇場公開版をもとに、その音作りを語る。青山監督のユーモアと映画史を彩る名作への敬意に満ちた快作。
◎ 上映作品
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写真提供:読売テレビ 写真提供:読売テレビ 『私立探偵濱マイク 名前のない森』2002年/日本/カラー/71分(映画版ロングバージョン)
監督:青山真治
出演:永瀬正敏、鈴木京香、大塚寧々ある富豪から、自分探しセミナーに行った娘を連れ戻してくれと依頼を受けたマイクは、山梨の山荘へと赴く。そこには「先生」と呼ばれる女性と、互いを番号で呼び合う若者たちがいた。2002年ベルリン映画祭フォーラム部門出品。