上映作品
PFFアワードは自主映画のためのコンペティションです。
今年は、520本の応募作品の中から入選した、16作品をスクリーンで上映。
上映後は監督を迎えてのトークを行います。
観客賞の投票は、国立映画アーカイブの会場に加え、配信サイト「DOKUSO映画館」でも実施します。
★映画祭最終日、受賞作上映あり!
9月25日(日)12:00~準グランプリ含む受賞作、15:00~グランプリ含む受賞作
※年齢、職業(学校名)は応募時のものです。
> 最終審査員はこの5名
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> セレクション・メンバーの推薦文が到着!⇒【映画祭カタログ】
- 9月10日(土)11:30~/9月15日(木)18:30~
『アクト』
監督:田中 夢(38歳/俳優)
母として子供を育て、俳優として舞台に立ち、学生として大学に通う。そんな生き方に疑問を持ち、忙しい中で自分と家族を記録し始めた。カメラの前で感情をあらわにする"私"と、冷静に撮影する"私"のバランスが面白い!
監督・出演・撮影・編集:田中 夢/出演・撮影:山科圭太/出演・撮影:吉澤慎吾/出演・撮影:川部良太/出演・撮影:森田麻美
出演:川部ちがや、田中吐夢、南波典子、稲毛礼子、松田正隆
田中 夢
たなか・ゆめ/1983年生まれ、千葉県出身。舞台に立ち始めた19歳の時から、いつか自分が監督した作品をつくりたいと思いはじめる。映画を学ぶため、30代で立教大学に入学。本作は、同校のスカラシップ作品に選出され制作した。
『MAHOROBA』
監督:鈴木竜也(27歳/飲食店勤務)
2020年。ブラック企業に勤める"僕"は、東京から脱出する。次々と襲いかかる不幸の先に、彼が見たものとは...。世の中への不信感を、躍動感あふれる自由な表現で打破しようとする、魂を揺さぶる唯一無二のアニメーション。
監督・原案・映像・編集・音楽・制作:鈴木竜也
出演:及川耕平、工藤海里
鈴木竜也
すずき・りゅうや/1994年生まれ、宮城県出身。東北芸術工科大学在学中に制作した『バット、フロム、トゥモロー』が、PFFアワード2018に入選。卒業後、映像制作会社勤務を経て、現在は歌舞伎町のバーで雇われ店長をしながら映画を制作している。
- 9月11日(日)17:30~/9月16日(金)12:00~
『石川君、行け!!』
監督:高階 匠(32歳/映像制作会社勤務)
かつて学生監督として名を馳せたサラリーマンの石川。ある日、地方の町のPR映画を撮ってほしいという男が現れ、しぶしぶ依頼を引き受けるが...。溢れる映画への情熱と、予測不能な展開、最後は感動。こんな映画、誰もつくれない!
制作・監督・脚本・撮影・編集:高階 匠/制作・録音・美術:田幸 翔/音楽:澤田栄一/音楽協力:中村太紀/歌:ことりゆき
出演:石川大輝、宮路乃々子、三浦泰隆、関 直軌、宮田宮太郎
高階 匠
たかしな・たくみ/1989年生まれ、東京都出身。早稲田大学入学後、映画研究会で映画制作を始め、現在も働きながら、当時の仲間たちと自主制作を続ける。18年に『Good bye, Eric!』、20年に『霞姫霊異記』でPFFアワードに2度入選。
『彼は誰時(かわたれどき)』
監督:谷本桃子(21歳/名古屋学芸大学 メディア造形学部映像メディア学科)
境内を歩く父と娘。二人の像が重なる。カメラを持つ母の息遣いも重なる。石段の前で立ち止まると、あの日一緒に見れなかった景色が広がる。振り返る父は、家族が会いに来てくれて嬉しそうだ。しばらくお墓はいらないのかもしれない。
監督・編集・撮影:谷本桃子/一部撮影:谷本久世/指導:齋藤正和
出演:谷本元德、谷本久世、谷本元太郎、谷本桃子
谷本桃子
たにもと・ももこ/2000年生まれ、青森県出身。高校時代に所属した放送部でつくった、ドキュメンタリー番組で映像に関わる。映画制作は本作が初めて。現在、名古屋学芸大学メディア造形学部映像メディア学科に在学中。
- 9月11日(日)11:00~/9月16日(金)18:30~
『J005311』
監督:河野宏紀(26歳/フリーター)
生きることに絶望したサラリーマン・神崎は、同じく人生を諦めている青年・山本のひったくり現場を目撃する。神崎は高額報酬で、山本にある場所への運転を依頼し...。二人の重苦しくも奇妙な旅路の行きつく先とは!?
監督・脚本・編集・製作:河野宏紀/撮影:さのひかる/録音:榊 祐人/製作:野村一瑛
出演:野村一瑛、河野宏紀
河野宏紀
こうの・ひろき/1996年生まれ、神奈川県出身。約5年前から俳優として活動を始め、養成所の同期で本作主演の野村一瑛と共に映画制作を構想。俳優を続けるかを悩む中、監督として作品を残したいと決意し、本作を制作した。
『バンド』
監督:河村 陸(24歳/フリーランス)
「人を殴ってみたいと思ってさ」大学生の石田はボクシングを始めた。元々組んでいたバンドの解散を巡って、バンドメンバーで幼馴染の小峰と喧嘩をしてしまう。不器用な2人が最後にとった選択の、悲哀が胸を打つ。
監督・脚本・編集:河村 陸/助監督:木田龍馬/撮影:白田悠太、中村健佑/録音:内藤 悟
出演:石倉宙樹、小池大徳、ねこじま、大平智之、関 寛之
河村 陸
かわむら・りく/1997年生まれ、千葉県出身。大学のお笑いサークルに入るも一切ウケず挫折。サークルでの映像コント制作を機に、映画美学校に入学。小学校から大学院まで一緒の知人・石倉宙樹を主演に本作を制作した。
- 9月10日(土)14:45~/9月15日(木)12:00~
『瀉血』
監督:金子優太(20歳/青山学院大学 理工学部物理学科)
兄の暴力に耐える高校生の悠晟は、自分の"血"を嫌悪している。塾で仲良くなった男子生徒の言動をマネし始めて......。地獄のような家と、主人公の狂気をモノクロで描く!主演も務めた監督の半自伝的映画。
監督・脚本・編集:金子優太/撮影:正木智也/録音:江幡 悠
出演:金子優太、佐竹遙人、翠野 桃、吉田共朗、石神リョウ
金子優太
かねこ・ゆうた/2002年生まれ、東京都出身。小学生の頃から映画が好きで、大学入学後に映画サークルに所属。書籍やYouTubeを参考に、独学で映画制作を学び、初監督作品として本作を制作した。現在、青山学院大学理工学部物理学科に在学中。
『幽霊がいる家』
監督:南 香好(31歳/フリーター)
とある家で男と女が奥ゆかしい会話をしている。映画撮影の現場らしいが、彼らの科白が重ねられるたびに、嘘と本当はゆらぎ溶け合っていく。映画に映るすべては幽霊で、すべては真であると謳う、優しくも野心的な作品。
監督・脚本・編集:南 香好/撮影・照明:中瀬 慧/録音:小濱 匠/助監督:小林徳之/制作:松永祐樹
出演:鈴木睦海、金岡秀樹
南 香好
みなみ・かすみ/1990年生まれ、神奈川県出身。26歳のとき、フリーターをしながら映画美学校に入学し、映画制作を始める。その後、東京藝術大学大学院映像研究科で制作を続け、現在は京都に移住し、飲食店勤務のかたわら映像制作をしている。
- 9月13日(火)12:00~/9月17日(土)18:30~
『水槽』
監督:中里有希(20歳/東北芸術工科大学 デザイン工学部映像学科)
放課後、図書室で見かけた男子生徒に心ひかれた主人公は、衝動的に彼を追いかける。彼女は彼を救おうと、雪が舞う世界を歩み、彷徨う。彼女の一挙一動とほとばしる情動をカメラが掴むとき、鮮烈な詩情が立ち現れる。
監督・脚本・編集:中里有希/撮影:永山愛美/制作:溝江楓花/録音:渡辺咲樹/制作・録音:井崎 愛
出演:木川田栞南、北田俊輔、鈴木由美子、大崎 章、石山千晶
中里有希
なかざと・ゆうき/2001年生まれ、山形県出身。東北芸術工科大学デザイン工学部映像学科に入学後、映画制作を始める。本作で初めて劇映画を制作。脚本段階では10分の短編だったが、自身のリズムで撮り始めたところ、51分の作品が完成した。
『暮れる』
監督:竹田優哉(25歳/神戸大学大学院 国際文化学研究科)
中川悠二、22歳、ニート。祖母と愛犬との静かな暮らし。月に一度襲われる原因不明の腹痛。将来への漠とした不安。それでも日は暮れて夜が明ける。結果を追い求めず目的を手放したときに気づく。世界はこんなにも豊かなのだと。
監督・脚本・編集:竹田優哉/撮影・機材協力・編集協力:李 小庭/照明:眞木健斗/録音・整音:田中俊充/助監督:橋川 幹
出演:木下皓一朗、柴田惇朗、服部昭美、たけひこ
竹田優哉
たけだ・ゆうや/1996年生まれ、広島県出身。立命館大学映像学部卒業。在学中にフィールドワークに魅了され、大学院で文化人類学を専攻する。研究の傍ら本作を制作。この春から東京のドキュメンタリー制作会社で働いている。
- 9月13日(火)18:30~/9月18日(日)11:15~
『スケアリーフレンド』
監督:峰尾 宝(23歳/会社員)、髙橋直広(23歳/無職)
自作のぬいぐるみが友達の孤独な少女・ぬいこ。街で恐れられる殺人鬼・ヤバチャリ。彼らが織りなす「友達」をめぐる物語。針一本、布一枚、カメラ一台から生まれる世界に驚愕必至!観たら誰もが「つくりたい」衝動に駆られるはず。
監督・脚本・編集・音楽・撮影・美術:峰尾 宝/監督・脚本・編集・音楽・美術:髙橋直広/撮影:峰尾 和
出演:峰尾 桜、髙橋直広、峰尾 宝、峰尾 和
峰尾 宝
みねお・たから/1998年生まれ、東京都出身。大学の課題で初挑戦した、ストップモーションが上手くいったことから、映画制作に着手。
髙橋直広
たかはし・なおひろ/1999年生まれ、神奈川県出身。何か作品をつくりたくて、中学時代からの友人である峰尾と共に作品づくりを始める。
『Lock Up and Down』
監督:Minami(27歳/東京大学大学院 総合文化研究科)
ロックダウン下のハノイ。バルコニーから街を見下ろす日々の記録を超え、眼差しは夢想を語り始め回復の記録として綴られていく。ただじっと観察する事で自由への渇望は追体験となって世界を美しくするに違いない。
監督・製作・撮影・編集・字幕:Minami/音楽・音響・製作・編集・字幕:Derek Bui/タイトルデザイン:飯塚琴美
出演:Minami、Derek Bui
Minami
みなみ/1994年生まれ、北海道出身。東京大学大学院博士課程・プラハ芸術アカデミーに在籍。沖縄移民の歴史とディアスポラについて研究する傍ら、多様な表現方法を模索している。
- 9月14日(水)12:00~/9月18日(日)17:30~
『ふちしすこ』
監督:亀井史興(40歳/フリーター)
お兄が昔作った"ふちしすこ"を思い出し、久しぶりに実家に電話をする亀ちゃん。いつもの友人に、家族の昔話ばかりする亀ちゃんが、くすっと笑えてちょっと切ない。さりげないのに面白い、センスに溢れた意欲作!
監督・脚本:亀井史興/撮影・照明:深谷祐次/録音:新井希望/編集:小林 望
出演:亀井史興、礒村 夬、岡部成司
亀井史興
かめい・ふみおき/1981年生まれ、新潟県出身。役者として活動しながら制作した、初監督作品『シャシャシャ』がPFFアワード2018に入選。本作は『シャシャシャ』を撮影した2017年から構想をはじめ、約5年をかけて完成した。
『最も無害で、あまりにも攻撃的』
監督:中田江玲(23歳/慶應義塾大学 環境情報学部)
性自認に違和を感じている高校生の夏帆。家族と滞在する別荘地で、ユニークな女の子に恋をする。一方で母は、父の浮気が原因で精神を病み......。「わけわかんないこと」ばかりの世界に抵抗しようとする主人公が力強い!
監督・脚本・撮影・編集:中田江玲/脚本:川端真央/衣装・メイク:牧野 渚/音楽:野崎無害、masunoji
出演:日下玉巳、嶋村友美、明澄、田中栄吾、後藤ユウミ
中田江玲
なかだ・えれ/1998年生まれ、東京都出身。高校時代、UCLAで短期映画製作プログラムに参加。以後、独学で知識を得ながら短編映画やミュージックビデオの撮影・監督を行う。大学の休学期間中に100万円を貯金し、本作を完成させた。
- 9月14日(水)18:30~/9月17日(土)11:15~
『ポラン』
監督:中村洸太(23歳/立教大学 社会学部)
宝箱のような古本屋が、コロナ下で店を閉じた。店主は閉店の日まで「お客さんに探す楽しみ、出会う喜びを」と、丁寧に本を並べる。監督自身が、幼い頃から親しんできた書店の最後の日々を、温かな眼差しで記録したドキュメンタリー。
監督・撮影・編集:中村洸太/音楽:山﨑裕太
出演:石田恭介、石田智世子、南 由紀
中村洸太
なかむら・こうた/1998年生まれ、東京都出身。中学時代に友人と初めてホラー映画を作る。立教大学社会学部在学中は、映画制作サークルに所属。現在は京都大学大学院 人間・環境学研究科 修士課程で、「映画館と映画観客」について研究している。
『the Memory Lane』
監督:宇治田 峻(27歳/フリーター)
コロナ禍で人知れず閉鎖が決まった大学キャンパス。かつてそこを遊び場としたヤツらがいた。スケボーの車輪は移ろいゆく季節と、去りゆく時間を巻き込みながら回り続ける。これは彼らの「遊び」であり、消えゆく場所への「弔い」だ。
監督・脚本・編集:宇治田 峻/イラストレーション:IInuit/視覚効果:青井泰輔/音楽:Saqaafat-e Saqaafat
出演:先間征哉、宇治田 優、宇治田 峻、清水啓吾、小島裕輝
宇治田 峻
うじた・しゅん/1995年生まれ、和歌山県出身。大学在学中に、PFFアワード2019入選作『きえてたまるか』(清水啓吾監督)の制作に参加。以後フリーランスのカメラマン、楽曲提供者として映像作品に関わる。本作が初監督作品。