「第38回PFF」開幕しました!「8ミリ・マッドネス!!」監督続々来場決定中!
9月10日(土)に開幕した「第38回PFF」。映画を巡る冒険が大ホール、小ホールでビビットに多彩に繰り広げられる土曜日と日曜日でした。
月曜の休館日を挟んで、本日13日火曜日は、映画講座、PFFアワード、8mmマッドネス!!と、3つの全く違うプログラムが、しかし、同じ、自分の「映画」を追求する熱意をもって展開されます。
映画祭の醍醐味、それは、「映画」だけでなく「人」にあります。
上映と、その映画にまつわる人、そして話。
特に今年の招待作品部門「8ミリ・マッドネス!!」は、
1970年代から90年にかけて燃え盛った8mmフィルムによる映画制作の熱狂を、2Kデジタルで大スクリーンにぶつけるPUNKな時間です。
制作から年月が経った今だからこそ、客観的にみることができる自主映画と自分。
多くの監督が来場くださいます。
「昔の映画、youtubeでみられるし~」「DVDやネット配信あるし~」というすっかり浸透した常識、これら8mm作品に関しては通用しません。
今回上映する11作品のうち9作品は、ここでしかみることができないのです。
更に、デジタル化による大スクリーン上映の可能化と、英語字幕の実現。
聞き取りにくい科白も、英語字幕が助けてくれます。
本日、9月13日(火)19:00は、『1/880000の孤独』の石井(岳龍)聰亙監督と『電柱小僧の冒険』の塚本晋也監督が来場。
自主映画界に革命を起こし、塚本監督の憧れでもある石井監督と、、昨年『野火』が大きな話題となり、『シン・ゴジラ』での熱演も記憶に新しい塚本監督。
まさかのツーショットも実現しそうです。
9月14日(水)19:00の回には、
『東京白菜関K者』の緒方明監督が来場。
『東京白菜関K者』の撮影は、なんと石井聰亙監督。実は、室井滋さん、作家の保坂和志さんはじめ、現在第一線で活躍する映画人文化人が総出演している映画でもあります。
この夜は、緒方監督のみならず、『シン・ゴジラ』はじめ特撮監督として大活躍中の尾上克郎さんの来場が決定!・・・実は尾上さんが主演なのです。
尽きせぬ映画話が展開される夜になりそうです。
9月15日(木)16:00の回、9月17日(土)16:00の回には、
当時審査員の大島渚監督に大絶賛された『愛の街角2丁目3番地』の平野勝之監督が来場。
本作には、今回の特集でも上映する『俺は園子温だ!!』『男の花道』の園子温監督や、『ジョギング渡り鳥』の鈴木卓爾監督、武蔵野美術大学の小口詩子教授など、当時の自主映画の重要メンバーがキャストとして参加しているのにも注目です。
9月15日18:30の回には、
『聖テロリズム』の山本政志監督が来場します。
この直後に発表された16mm作品『闇のカーニバル』(81年)がベルリン・カンヌ国際映画祭で連続上映され、
世界を震撼させた山本監督の原点とも言える、まさかの暴力とセックスの8mm長編傑作。PUNKをテーマにした「8ミリ・マッドネス!!」の中でも最も過激な作品です。
9月16日(金)13:00の回には、
『雨女』の矢口史靖監督が来場。『サバイバルファミリー』の公開も待ち遠しい矢口監督が、
東京造形大在学中に2年半をかけて完成した本作。撮影時の壮絶なエピソードや、PFF攻略術、映画監督として企画を実現し続ける方法なども聞けるかもしれません。
9月17日(土)19:00の回には、
80年代前半に高校生でPFFに入選した、『UNK』『HIGH-SCHOOL-TERROR』の手塚眞監督が来場。
現在のホラー映画の原点ともいえる傑作短編に、当時の審査員である大林宜彦監督は「10年にひとりの才能」と魂を奪われた2作。8mm自主映画の可能性をどんどん拡げた革命児である手塚監督は、その後、長編ミュージカル『MOMENT』で、劇場公開を達成。25歳でプロの監督デビューし、当時の自主映画界を仰天させました。
ぜひフィルムセンターで、映画祭のライブ感を体験してください!