5月30日より開催。「夜のPFF課外授業 入門!インディペンデント映画」最新ゲスト情報
いよいよ開催まで2週間を切った、
「夜のPFF課外授業 入門!インディペンデント映画」。
過去の名作と現在の話題作
どちらも堪能いただけるこのイヴェントを彩るゲストをご紹介します。(敬称略)
【『ソロモンの偽証』『ふしぎな岬の物語』『八日目の蝉』、、、
ヒット作を生み出し続けるアカデミー賞受賞監督が、原点に返り作品を語ります!】
<ゲスト>
成島 出監督
『みどり女』1986年第9回PFF入選 推薦者:大久保賢一(映画評論家)、長谷川和彦(映画監督)
*『アメリカの影』をセレクト
諏訪敦彦、園子温、橋口亮輔、平野勝之ら、強烈な作家性を持つ監督たちが集合した80年代後半のPFF。成島監督もまさにその時代を代表するひとりです。
『みどり女』を強く推薦(PFFは第11回からコンペ形式に変更し賞の授与が始まる。それまでは審査員の推薦作品を上映)した長谷川和彦監督の脚本を手伝いながら、相米慎二監督らの助監督を経て、2004年初監督作品『油断大敵』が第23回藤本賞新人賞を受賞。『T.R.Y.<トライ>』(02年/大森一樹監督)、『クライマーズ・ハイ』(08年/原田眞人監督)など脚本家としての活動とともに、その後も監督としてコンスタントにヒット作を生み出し、『八日目の蝉』(11年)で日本アカデミー賞をはじめその年の映画賞を独占、本年も『ソロモンの偽証』が大きな話題を呼んでいます。
今や日本を代表する映画監督のひとりとなった成島監督の原点とも言える8mm長編映画『みどり女』。
数少ない8mmフィルムの上映のチャンスとあわせ、ご自身が18歳で「映画を撮って行こう」と決意するきっかけとなった、マーティン・スコセッシ監督の『ミーン・ストリート』と並び衝撃を受けた、ジョン・カサヴェテスの『アメリカの影』。このアメリカ映画に"インディペンデント"の力を示し、その後のアメリカ映画を大きく変えた傑作を、特別上映します。
インディペンデントと商業映画と、多彩な体験を持つ成島監督の映画秘話をご期待ください。
【里山と映像のつくり手を結ぶプロジェクトはどうして生まれたのか?何が起きて、何がつくられたのか?】
<ゲスト>
廣原 暁監督(『一万年後の子供』)
水本博之監督(『きおく きろく いま』)
伊東瑞輝監督、伊藤晶美監督(『爆走高校生2』共同監督)
小口詩子教授(総合プロデューサー/武蔵野美術大学映像学科) ほか
長崎県大村市に魅せられた小口詩子教授の呼び掛けで若手映像作家が現地に集結。地元1,850人の協力を得ながら、9本の映画を生み出した。
今回はPFFスカラシップ作品『HOMESICK』などで世界から注目を集める廣原 暁監督、『縄文号とパクール号の航海』のロングランが記憶に新しい水本博之監督、そして今回のプロジェクトをきっかけに初めて映画をつくった地元の高校生、伊東瑞輝監督・伊藤晶美監督をお迎えし、3作品をご紹介します。
監督に伺う作品のお話しのみならず、大村市から駆けつけてくださる方々や、企画の中心人物である小口詩子教授も迎え、里山と映像のコラボレーションについて様々なお話しを伺っていきます。
■6月1日(月) さよなら多摩美映像学科 こんにちはたまふぃるむ
【多摩美がなくなる?個性あふれる作家たちの今後の活動は?】
<ゲスト>
広田智大監督(『残光』)
大河原 恵監督(『襟売ってよ』)
甫木元 空監督
大久保賢一教授(多摩美術大学)
近年、個性的な作品・監督を次々に輩出している、多摩美術大学映像学科。世田谷区上野毛で、夜の授業を行う学科として多くの"夜型"の監督たちの生み出す個性的な作品は、PFFでもたび紹介してきました。
この映像学科がなくなる!ということで、急遽企画したプログラムに、2本の映画と4名のゲストをお迎えします。
上映作品として、映像学科で教鞭をとる青山真治教授、大久保賢一教授によってセレクションされた2作品は、広田監督、大河原監督という、それぞれ最新作が今月開催される東京学生映画祭に出品される期待の新人。また「たまふぃるむ」の活動についてお話しいただく卒業生の甫木元監督は、『終わりのない歌』が昨年の東京学生映画祭で準グランプリを受賞しました。
当日は大久保教授と3名の監督たちに、映画学校からうまれた新たな映像制作活動「たまふぃるむ」について伺います。
【予測不能の快進撃 少女映画史を駆け抜ける、おとぎ話みたいな仲間たち】
<ゲスト>
山戸結希監督(『おとぎ話みたい』『Her Res~出会いをめぐる三分間の試問3本立て~』)
有馬和樹(『おとぎ話みたい』出演、バンド「おとぎ話」Vo)
上埜すみれ(『Her Res~出会いをめぐる三分間の試問3本立て~』出演)
2012年『Her Res~出会いをめぐる三分間の試問3本立て~』がPFF入選。長編『あの娘が海辺で踊ってる』が劇場公開され熱狂的な支持を得、昨年『5つ数えれば君の夢』で商業映画デビューを飾り、『おとぎ話みたい』の完全版が、その体験者たちの口コミで驚異的なヒットを記録。第24回日本映画プロフェッショナル大賞で新人監督賞を受賞。という、驀進する山戸結希監督がテアトル新宿に再登場!
さらに、本作劇中歌「COSMOS」を3月に発表した「おとぎ話」のVo.有馬さんと、山戸監督の処女作から出演し、現在、井口昇監督が仕掛け人の女優アイドルプロジェクト「ノーメイクス」として活躍中の上埜さん、という盟友2人も登壇する豪華な夜を実現します。
■6月3日(水)大学の卒業制作がそのままメジャー公開 夢は実現する!
【映画監督、撮影を目指す人、必見!映画の現代史の体現者・笠松キャメラマンが登壇。】
<ゲスト>
笠松則通(映画キャメラマン/『狂い咲きサンダーロード』撮影)
「8mmカメラは自分の眼」と、自由自在にカメラを駆使し、撮影者としても卓越した力を持つ石井聰亙(岳龍)監督が、日本大学で遭遇し、心から信頼するキャメラマンとして本作の撮影を委ねた笠松キャメラマン。その後も石井監督とともに、映画の概念を変える傑作を発表してきました。
同時に、多くの映画監督からのラブコールに応え、5度の日本アカデミー賞優秀撮影賞を受賞(『亡国のイージス』(05年)、『大鹿村騒動記』(11年/ともに阪本順治監督)、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(07年/松岡錠司監督)、『悪人』(10年)、『許されざる者』(13年/ともに李相日監督))し、日本を代表するキャメラマンのひとりである笠松則通さんに、質疑応答も交えながらお話を伺います。
この貴重なチャンスをお見逃しなく!
「夜のPFF課外授業 入門!インディペンデント映画」
5月30日(土)~6月5日(金)、テアトル新宿にて開催!
【公式サイト】