第37回PFFの準備が本格的に始まります
FacebookはじめSNSを一切やっていない私は、このブログの更新がないと、ほぼインビジブルな存在かも...と感じる今日この頃です。
生きてます。
昨年の9月から、はや8か月。
その間、東京、京都、名古屋、神戸、福岡での第36回PFF開催、3月の所沢での「世界が注目する日本映画たち」開催、あわせて、秋から現在まで、海外の映画祭巡りを繰り返していました。
バンクーバー、台北、高雄、釜山、マラケシュ、ロッテルダム、ベルリン、香港、そして先週終了した全州。高雄とマラケシュは貴重な初体験の映画祭となり、バンクーバーは7年ぶり、全州は10年ぶりで感慨深く、作品を持って行った映画祭、ゲスト参加した映画祭、審査員を依頼された映画祭、それぞれ発見の多い日々となり、今も古びない情報を、追々お伝えしていきます。
そんな映画祭の旅も、来月のNIPPON CONNECTION参加(世界中の日本映画研究家が集まり討議があるそうで、大変楽しみです)で一旦お休みし、いよいよ第37回PFFの準備が本格始動です。
そして今、映画関係者の多くが参加するカンヌ映画祭の真っただ中。と言っても私はかなり長く参加していないのですが、今年は『仁義なき戦い』がデジタルリマスタープロジェクトの一本に選ばれたとか!カンヌでどんな反応を得るか目撃する為だけにでも行きたいほど嬉しい!のです。
大島渚監督が日本映画監督協会の理事長だった時代に、古厩智之監督がPFFスカラシップ作品の『この窓は君のもの』で監督協会新人賞をいただきました。その受賞式会場で、深作欣二監督が、古厩監督に「君は生まれてから一度も転がっている死体をみたことがないだろう?」と声をかけておられたのを強く覚えています。1930年生まれの深作監督。太平洋戦争中、一般市民の理不尽な死、家の前にある死体、その体験、あの怒りが映画の原点にある、という話を、その後、何度かPFFに参加いただいた際に、ぽつり、ぽつりと言葉にされていたことを思い出します。
先日の全州映画祭では、クロージングセレモニーの音楽が阪本順治監督の「新・仁義なき戦い」。布袋さんの、あの、タランティーノも熱狂した音が、スタジアムを使って行われた全州の夜空に響き渡ったときも、仁義なき戦いシリーズを観たくなって困ったのでした。
世界の至宝のような日本映画の数々。
第37回のPFFでは、最新のインディペンデント映画とあわせて、過去の作品も紹介するプログラムを構築中。今後、このブログで、少しずつ発表していきます。
また、5月30日からのイヴェント「夜のPFF課外授業 入門!インディペンデント映画」会場でも、上映作品にからめて、37回の概要をお伝えして参ります。