2月1日から公募受付を開始する予定です
思わぬ時間がかかってしまいましたが、「PFFアワード2012」公募受付を、2月1日から開始すべく、応募要項及び応募用紙の最終準備に入りました。応募締切は、変わらず3月31日当日消印有効です。こちらも、例年と同じく、作品の確実な到着のため、必ず書留郵便で発送ください&本年の3月31日は土曜日ですので、郵便局の業務時間にご注意ください。
来週、25日には、このホームページに応募要項と応募用紙をアップする計画です。
昨年まで、応募はminiDVあるいはVHSコピーをご用意いただいておりましたが、本年からはDVDフォーマットでの応募受付に変更致します。「何故これまでPFFではDVDで受付をしてこなかったのか」それは、個人作成のDVDは、再生があまりにも不安定だからです。つまり、PCでしか観ることのできないDVDが少なからず生じる=小さな画面での審査になってしまう、からです。
PFFは映画祭です。フィルムセンターをはじめとする、大きなスクリーンで作品を上映します。「映画祭上映に近い環境で審査する」ことを前提に、応募要項を決定しています。しかし、テープでの応募は日々困難が増しているこの現実に、DVDでの応募受付を始めます。
何かを生み出そうとしている「個人」は、今、この世界の希望です。
「組織のルール」が人の活力や意欲、感情、あるいは能力を壊す。「組織の利益」を行動基準にすると世界が狂う。現実をみる力が損なわれる。そんなことを改めて実感させる昨今の出来事をみていると、嘘の数字を自ら信じてしまった「大躍進」や「文化大革命」下の中国を思い出すのは私だけでしょうか?
映画のみならず、文化芸術エンターテインメントは、ウソを創ってホントを更に際立たせる装置です。そこには、言い訳の出来ない、逃げられない創作の手間暇、あるいは、肉体を酷使した実行が必要です。ウソを創るのに、嘘やごまかしは一切介入できない。だからこそ、文化芸術エンターテインメントは人に伝わります。映画のみならず、その力に度々触れているが故に、PFFは活動を続けています。
一方、ご存知のとおり、経済危機に真っ先に削られていくのは、文化芸術エンターテインメントの予算。増税や、選択肢の閉ざされた独占インフラの税金のような値上げを予告されると、1億3千万人に迫る日本の人口の「ひとりあたり1円」PFFにくれたなら、映画祭も映画製作も心配なく続けられるなあ、そしてその金額分、日本の映画文化の海外へのプロモーションや、国内での創作隆盛に貢献するがなあ・・・と妄想してしまいます。実は厳しい現実を豊かにするのは、文化芸術エンターテインメントの得意技ですが、あまり話題になりません。街の掃除や、生活インフラの整備と同列にある、人の暮らしを美しく快適にする必需品であるうえに、特に素晴らしいのは、そこには限りない選択肢があること。つまり多彩なことです。
多彩であること。それこそが豊かさ。それこそが、社会のまともさです。
今年も多彩な作品の応募を期待しています。・・・・う~ん、我ながらいささか無理な結びでした・・・
改めます。
未来の希望は個人の想像力と創造力からしか生まれないことを痛感する新年。その具体的な塊である自主映画。昨年4月1日以降に完成した自主映画であれば、全て応募可能な「PFFアワード2012」。ご応募お待ちしております。