そして『サタンタンゴ』台北へ

第33回PFF東京開催終了から10日があっという間に過ぎました。事務局は映画祭の後片付けに集中しています。そんな中、会期中にひいた風邪を押さえこんだと思ったら、終了後に復活して珍しくダウンしてしまった私。健康だけがとりえだったのに、とほほです。これを人はエイジングと呼ぶ・・・・のだとしみじみ実感中。そしてやっと今、年内開催の決まった神戸会場の準備、来春の「ミューズシネマセレクション 世界が注目する日本映画たち」のプログラミング、そして、今月更新の、TSUTAYA渋谷店PFFコーナーの展開に着手しました・・・・遅い・・・
と言ってる間に、PFFアワード入選作品が招待されたバンクーバー国際映画祭と、釜山国際映画祭が始まりました。バンクーバーのアジア映画を対象にしたコンペ「ドラゴン&タイガーアワード」は、前半に展開され、結果の発表がありましたが(ニュースをご参照ください)、釜山はまだ数日を待たなければなりません。
コンペの発表を待つのは、実に辛いものです。両映画祭に参加しなくなって3年。現地で結果を待つのと、日本で待つの、どちらが辛いかと申しますと、実は日本にいるほうが、気が重いことを発見しています。実際コンペに並ぶ作品を観ることができること、異国の喧騒や人との交流を楽しむこと、など、現地のほうが、気持ちを整理できるチャンスが多いからでしょうか。健康だったら、ここで早速山形国際ドキュメンタリー映画祭に飛んでいって、気分転換と映画漬けになりたいところだったのですが、その山形ももう終わりです。なんということでしょう。こちらも2回連続不参加です。
「健康に勝る宝なし」を実感する秋。寝てる間におそろしい小説を読みすぎて、悪夢ばかりみてたのも、敗因でしょう。あまりにリアルな夢の数々に、「予知夢?」とか呟いている私です。思い出すたびに怖い。いっそ脚本にでもしてみようかと思うくらいです。

そんな無駄話はさておき、『サタンタンゴ』のプリントが、台湾の台北に旅立ちました。
11/3~26に開催の台北金馬映画祭での上映です。インターバルのところで、3つのプログラムに分けて(part 1,2,3という表記にしてました)上映するそうです。なるほど。
かつては、金馬賞(台湾映画アカデミー賞と申しましょうか・・・)を持つ、この映画祭しか台湾にはなく、90年代にはPFFの作品も上映していただいたものですが、昨今はすっかりご縁の薄くなってしまった映画祭だっただけに、名前を聞くにとても懐かしい映画祭です。
そして、台北、加えて北京。近年私の愛する美味二都。名前を書くだけで行きたくなります。
健康回復すると、食欲も出るってことでしょうか・・・

話は突然変りまして、緊急連絡です。渋谷ユーロスペースにて11月19日(土)より始まる「NO NAME FILMS」。PFFアワード入選監督含む、10監督の15分の短編映画が一挙に上映されます。次代の新鋭を求めるプロデューサーたちに是非目撃して欲しい10作品です。