「PFFアワード2011」入選作品を発表します

ニュースにて、「PFFアワード2011」入選17作品を発表致しました。
作品の詳細は、来週アップする第33回PFFオフィシャルサイトにてご紹介します。

本年は長編の力作が溢れ、最終決定まで誠に悩める日々が続きました。そして、現在の日本で「自主映画とは何か?」について、更に考える日々ともなりました。(余談ですが「PFFアワード」は短編でも中編でも長編でも全てOKの映画祭ですよ!)
まず、近年感じていた「俳優陣の充実」に、驚くべきものがあります。
また、DV、家庭崩壊、近親相姦など、シリアスな題材の映画化への巧みな技に息を飲むことが重なり、自主映画=無邪気な、あるいは稚拙でひとりよがりな映画、という過去からのイメージはほんとうに間違っていることを改めて多くの方に知らせたくなりました。
同時に、エンターテインメントへの挑戦とその成功に感心し、一方で、実験的挑戦的な作品の増加にもときめき、ひとことではお伝えするのは難しい、誠に多彩な映画を浴びるように拝見できました。
そして、入選作品は、もし言葉にすれば、「この作品を超えた豊かな未来」がみえる、「可能性が強く匂う」映画たちなのかもしれないと思いました。
勿論、これら17作品には、それぞれ美点と同時に、欠点も溢れています。が、「もしかしたら誰かを驚嘆させる力」を持つ可能性が少し高い作品たちであると言えると考えています。

応募いただいた作品の多くが、しっかり地に足をつけて、何かを伝えようとしていました。
コンペティションという定めのもと、作品を"選ぶ"のは、16名のセレクションメンバーにとって、重い毎日でしたが、ここには今みるべき映画が全てあると言っても過言ではないと思います。
これから、HPや映画祭チラシでの作品紹介で、ご自分の肌にあいそうな作品を選び、9月20日~30日の第33回PFF(ぴあフィルムフェスティバル)で、是非体感して欲しいと願っています。