素晴らしき30年代生まれ監督たち
2006年のPFFアワード審査員を務めてくださった伊藤俊也監督から、新作『ロストクライム 閃光』の試写案内のお電話をいただき、大変恐縮しています。三億円事件の真相を追う刑事たちの物語です。1968年、白バイ警官、ジェラルミンケース、色々なイメージが頭に浮かびます。
7月3日公開。試写に行く習慣のない私はまだ拝見しておりませんが(映画は映画館でね!)面白いことは間違いないと思います。勿論拝見します。
更に、2008年のPFFアワード審査員を務めてくださった佐藤純彌監督の新作『桜田門外ノ変』も公開を控えています。
ふと気付くと、皆さん1930年代生まれです。そして昨年のPFFの特集はクリント・イーストウッドと大島渚。本年は若松孝二。この3人も30年代生まれです。
大きな戦争を記憶し、復興する街の息吹を知り、職業としての映画監督という道のあった映画の黄金期に活躍し、その後の政治の時代であり映画衰退の時代を試行錯誤し、強い心と頭と体で生き抜いて来た方々。そんな映画監督たちの知恵と力が伝承されていくことを願わずにはいられません。
しかし一方、こんなふうに名前が並ぶと、「映画って男の仕事?」と呟いてしまうのでした。
『ロストクライム 閃光』
7月3日公開
『桜田門外ノ変』
10月16日公開