ブログ失格なこの日付・・・

前回の日付から、3週間経ってしまいました・・・・反省。先ほど、申し込んでおいた市川準監督のボックスが届き、情感溢れるブックレットに感動していました。特典でついているCM集も楽しみだったのですが、ダノンやキリンビールが漏れていて、すこし残念でした。すいません、マニアックな発言でした。

この3週間を振り返ると、オランダのロッテルダム国際映画祭、台湾の台北映画祭、ドイツのNippon Connectionのために試写をし、塚本晋也監督と海獣シアターのプロデューサーやスタッフの面々に2日間のワークショップを実施いただき、京都のPFFに3泊と福岡のPFFに4泊の旅をし、京都の大島渚映画講座では、林海象監督、渡部眞カメラマン、若松孝二監督、福岡の大島渚講座では、瀬々敬久監督にお話を伺い、東京フィルメックスで御披露目される大森立嗣監督の新作を拝見し、エネルギー充填のために舞台を観て(生の舞台にはいつも励まされます)、豪華中華料理会を行い、といったことがありました。生まれて初めて眩暈が起きて生まれて初めて点滴をしたのも楽しい思い出です。

海外のディレクターやプログラマーの方々の話や、イベントでのトークを随時紹介しようと始めたこのブログなので、大変遅ればせながらで間抜けですが、いくつか興味深いお話をお伝えしたいと思います・・・・なのに、写真がない!これまたブログ失格ですね。思い出すと、写真撮ることが全く習慣になっていない人生です。お会いした方々との記念写真も皆無。極端に言えば、写真を頼りに振り返ると、さっぱりわからない人生かもと、突然気付いて笑いました。そんなこんなで、暫く写真無しでご勘弁ください。

ユーチューブを使っての一部ライブラリー作品の公開を始めようという企画もあるロッテルダム国際映画祭は、1月の開催です。一昨年刷新されたディレクターは、舞台芸術の方面から来た、映画初体験のルトガー氏。プログラマー達より若い好奇心いっぱいのディレクターで、映画祭全体に「新しいことをしよう」という意欲が満ち溢れてきたような気がします。プログラマーのヘルチャン氏は、もう毎年おなじみですが、ルトガー氏は初来日。たった3日の滞在ということで、観光時間もなく、到着後ホテルに荷物を置いてすぐPFFまで来てくださいました。ヘルチャン氏は、一日PFF試写室に篭りっきりで、英語字幕つきPFFアワード作品を完走。気になった作品へのコメントを次々と述べるのですが、その最初に、必ず「とてもいい作品だが、いくつかの問題がある」と枕言葉のようにひとこと入るのが面白くてたまりません。「問題のない作品に出会ったことがあるか?」という質問には、応えてくれないのでした。ところで、オランダといえば、大麻が合法であることが有名ですが、大麻カフェやバーが「禁煙」なのはご存知でしょうか。大麻はOKだが煙草は吸ってはいけないのです。オランダは、現在、禁煙運動徹底中。ホテルの宿泊には「このホテルのいかなる場所でも喫煙しない」という誓約書を書かされ、違反すると即追い出されますので、喫煙者の方は、ロッテルダム映画祭参加の際は覚悟ください。

以前紹介した、学園祭のようなNippon Connectionは、マリオン、ホルガー、ぺトラの3人で鑑賞。台北映画祭のディレクターのジェーンも同席です。ジェーンとは暫し、亡くなったヤスミン監督の追悼。東京国際映画祭参加の合間を縫っての試写だったので、持ち帰り作品もあり、まだまだセレクションに時間がかかるでしょう。Nipponn Connectionに受けるだろうと予測した『大拳銃』、受けてました。皆さん、東京国際で観た、石井裕也監督の『君と歩こう』が面白かったと話しています。11月はベルリン国際映画祭や21日からの東京フィルメックスにあわせて来日する映画人など、また海外映画祭の人々がやってきます。最新スカラシップ作品『川の底からこんにちは』の英語字幕版も完成しました。海外の御披露目を決めなくてはなりません。

24日&25日の塚本晋也監督と海獣シアターの皆さんを迎えてのワークショップは、大学&専門学校生16名、高校生9名、社会人3名の受講生で実施されました。初日は、塚本監督の体験談や映画製作にまつまる話を中心に展開し、高校時代の傑作『原始さん』はじめ、幻の作品も御披露目されました。2日めは、任意に提出された短い10脚本を提出者にプレゼンしてもらい、多数決の結果、受講者を2班に分けて2作品を撮影敢行。編集までを完遂しました。この2日間のトピックスや、京都&福岡でのゲストたちの貴重な話は、長くなるので、また明日。写真も探してみます。