監督:矢川健吾 やがわ・けんご
1987年 神奈川県出身。多摩美術大学映像演劇学科卒業
大学に入ってすぐ、授業でBOLEXというカメラを使って撮影したのが映画制作を始めるきっかけでした。母方が小笠原出身で、祖父が持っている土地を探しに、昨夏ひとりで行きました。せっかくだから少し生活しようとバイトしたのが、舞台になったホテルです。主人公と同じように夜勤の宿直業務みたいなことをして、あのベッドで寝ていました。宿直しながら脚本を書いて、登場人物名もほとんどホテルの従業員仲間の名前と同じに。主人公を演じた佐藤考太郎は大学の同級生で、半分はアテ書きです。佐藤以外のキャストは、小笠原からスカイプと電話でオーディションして決めました。スタッフとの打ち合わせや準備もすべてそういった遠隔でのやりとりでした。小笠原までは東京から船で25時間半かかります。撮影はホテルのオーナーが貸してくれた大きな家に合宿して行いました。ロケ地も車も貸してもらい、節約のため釣りをして食糧を調達。実は、まだホテルの人たちに完成作を見せていません。見てもらうのは、ちょっと反応が怖いです(笑)。
- 繰り返し観ている作品
- 『2001年宇宙の旅』(68年/スタンリー・キューブリック監督)
『タクシードライバー』(76年/マーティン・スコセッシ監督)
『うつしみ』(99年/園 子温監督) - 最近観て面白かった作品
- 『風立ちぬ』(13年/宮崎 駿監督)
- 好きな映画監督
- スタンリー・キューブリック、テレンス・マリック
- 主役にしたい俳優
- 特になし
【フィルモグラフィー】
『人に非ず』(2014年/65分/カラー)、『ビヨーンドのあなたへ』(2010年/80分/カラー&白黒)