監督:佐藤快磨 さとう・たくま
1989年 秋田県出身。ニューシネマワークショップ 映画クリエイター科卒業
青山学院大学経済学部在学中にコマーシャル制作に憧れて就職活動を始めたところ、広告代理店社員の「広告はクライアントのために作るものであって、自分が楽しむものではない」という言葉に強く違和感を抱き、その勢いでニューシネマワークショップに入学。高校の部活でサッカーに打ち込んだのと同じ熱量を注げる対象に、再び出会えました。自分にとって大きな経験だった部活を映画にしようと思ったとき、3年の冬ではなく夏での引退を決めた僕を、部員たちが強く引きとめてくれたことが蘇りました。結局やめましたが、引きとめられて嬉しくもあった。一方、女子マネージャーは3年の夏に辞める慣例で、誰ひとり引きとめず、気持ちよく送り出した。そのことが引っ掛かって、当時のマネージャーに取材して、初めて、彼女がしていた細かな作業や気持ちを知り、驚きました。いるのが当たり前の存在で、ありがたみも感じず、一緒に闘っている仲間という意識すら、なかった。そのことと、僕自身のサッカーへの未練も込めて、この作品をつくりました。
- 繰り返し観ている作品
- 『マイ・バック・ページ』(11年/山下敦弘監督)
- 最近観て面白かった作品
- 『アメリカン・ハッスル』(13年/デヴィッド・O・ラッセル監督)
- 好きな映画監督
- 山下敦弘、森 義隆、吉田恵輔
- 主役にしたい俳優
- 松山ケンイチ
【フィルモグラフィー】
『ガンバレとかうるせぇ』(2014年/70分/カラー)、『ぶらざぁ』(2013年/28分/カラー)、『舞い散る夜』(2012年/15分/カラー)