受賞者

第3回大島渚賞の受賞者は、藤元明緒監督に決定しました


藤元明緒

1988年、大阪府生まれ。ビジュアルアーツ専門学校大阪で映画制作を学ぶ。在日ミャンマー人家族を描く初長編『僕の帰る場所』(2018年)が東京国際映画祭をはじめ33の国際映画祭で上映。2021年、ベトナム人技能実習生を描く長編第二作『海辺の彼女たち』を公開。同作品で2021年度「新藤兼人賞」金賞、TAMA映画賞最優秀新進監督賞など多数の映画賞を受賞。新作短編『白骨街道 ACT1』が、4月に特集企画「映画を観て、ミャンマーを知る Vol.2」の上映作品として劇場公開される。

審査員長


Photo by zakkubalan ©2020 Kab Inc.

坂本龍一(音楽家)

1952年東京生まれ。78年『千のナイフ』でソロデビュー。同年『YMO』を結成。散開後も多方面で活躍。大島渚監督と出会った『戦場のメリークリスマス』(83年)で初めて映画音楽を担当し、第37回英国アカデミー賞作曲賞に輝く。『ラストエンペラー』(87年)では第60回アカデミー賞作曲賞、第31回グラミー賞他多数受賞。常に革新的なサウンドを追求する姿勢は世界的評価を得ている。15年、『母と暮せば』(山田洋次監督)と『レヴェナント:蘇えりし者』(アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督)の音楽制作を、19年には『あなたの顔』(ツァイ・ミンリャン監督)で第21回台北映画賞の音楽賞を受賞した。

審査員

黒沢 清(映画監督)

1955年兵庫県生まれ。大学在学中に自主制作した『しがらみ学園』が81年「第4回ぴあフィルムフェスティバル」に入選。『CURE』(97年)で世界的な注目を集め、『回路』(00年)、『トウキョウソナタ』(08年)、『岸辺の旅』(14年)でカンヌ映画祭にて3度受賞。その他の作品に『Seventh Code』(13年)、『ダゲレオタイプの女』(16年)、『旅のおわり世界のはじまり』(18年)などがある。2020年9月、第77回ヴェネツィア国際映画祭にて『スパイの妻<劇場版>』で銀獅子賞を受賞し、日本人監督としては17年ぶりの快挙を達成した。大島渚監督への敬意を込めて『絞死刑』『日本春歌考』の素晴らしさを語っている。

荒木啓子(PFFディレクター)

1990年PFF参加。92年よりPFF初の総合ディレクターを務める。コンペティション「PFFアワード」を通して若き映画人の輩出や育成を積極的に行うと同時に、招待作品部門ではダグラス・サーク、ミヒャエル・ハネケのアジア初特集など、映画の過去と未来を伝える企画を実施。近年ではPFF関連作品のみならず、日本のインディペンデント映画の海外紹介にも力を入れ、日本映画の魅力を伝える活動を幅広く展開している。92年「第15回ぴあフィルムフェスティバル」で大島渚監督を審査員長に迎える。

授賞式・記念上映会

記念上映会 受賞監督作品と大島渚監督作品の上映と、ゲストトークで構成します
日程:2022年4月3日(日)
会場:丸ビルホール
※詳細はこちら
授賞式 日程:2022年4月4日(月)
会場:丸ビルホール
※チケットの販売はありません

主催・協賛