「第44回PFF」にて「青山真治監督特集」!上映機会の少ない、レアな5作品を35mmフィルム上映。

映画祭ニュース

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青山真治監督(撮影:池田正之)

9月10日(土)より、国立映画アーカイブにて開催する「第44回ぴあフィルムフェスティバル2022」にて、青山真治監督の特集を行います。

今年3月21日に逝去した青山真治監督。映画監督として国内外で高い評価を受けると共に、音楽、小説、批評など、多才に活躍されました。

本特集では、フランスで製作され、未ソフト化&未配信の『赤ずきん』や、『私立探偵濱マイク 名前のない森』の71分の映画版ロングバージョンなど、スクリーンで上映される機会の少なかった、個性溢れる5作品を35mmフィルムで上映します。

タイムテーブルなどの発表は、8月上旬を予定。もう少々お待ちください。




【青山真治監督特集 上映作品】※敬称略

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『WiLd LIFe』1997年/102分

出演:豊原功補、ミッキー・カーチス、夏生ゆうな
★ゲスト:豊原功補(俳優)

おかしくて優しくて粋な青山流ハードボイルド!

津村商会で釘師をする元ボクサー・酒井宏樹。ビデオテープを巡って、恩ある津村社長とその娘、関西のやくざ、元同僚、個性溢れる面々に翻弄されながら最後に…。『冷たい血』『シェイディー・グローヴ』と続く「結婚をめぐる3部作」の始まりでもある。




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『月の砂漠』2001年/131分

出演:三上博史、とよた真帆、柏原収史
★ゲスト:とよた真帆(俳優)

アシタ、アナタはドコにイル?早すぎた傑作

ITベンチャー経営者として時代の寵児となった永井だが、妻子に逃げられ、会社も倒産の危機に直面していた。孤独、焦燥、寂しさ、倦怠、哀しみ。時代を先取りする埋めようのない喪失感を抱えた男の物語。2001年カンヌ映画祭コンペティション出品。
(C)2001/2003「月の砂漠」製作委員会





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『私立探偵濱マイク 名前のない森』2002年/71分

演:永瀬正敏、鈴木京香、大塚寧々

※本作は、PFFスペシャル映画講座「青山真治の音響、そして音楽」として上映します。
★講師:菊池信之(録音技師)、長嶌寛幸(音楽家) 進行:松井茂(詩人)

人気TVシリーズの「映画版」ロングバージョン

自己啓発セミナーに参加した娘を連れ戻してくれと依頼を受けたマイクは、山梨の山荘へと赴く。「かなり自由にやってみることができた作品」という本作上映後、菊池氏、長嶌氏が、青山監督と音について語る。2002年ベルリン国際映画祭フォーラム部門出品。
写真提供:読売テレビ





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※2本立て上映
『赤ずきん』2008年/35分

『路地へ 中上健次が残したフィルム』2001年/64分

先達へのオマージュあふれる珠玉作たち

『アタラント号』(34年/J.ヴィゴ)のようにセーヌ川で舟を撮影してみるのも悪くない、と青山監督がパリ郊外のジュヌヴィリエで撮影した短編&作家・中上健次が描いた故郷の路地の風景を訪ねるドキュメンタリー。異色の二本立て上映を実現。
(C)Naoko Tamura

(C)スローラーナー/brandish





「第44回ぴあフィルムフェスティバル2022」

会期:2022年9月11日(土)~25日(日) ※月曜休館
会場:国立映画アーカイブ