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PFFディレクターBLOGRSS

2012/04/06 00:59:08

香港映画をみた

香港にいて香港映画をみるのに、何の不思議があるのか・・・と思われそうですが、近年、滞在時期に街の劇場から香港映画が消えていることが珍しくなかったのです。

香港国際映画祭にも、昨年の香港映画を一挙上映するプログラムがあるのですが、映画祭のはじまり時期に設定され、後半に参加しがちな私はずっと逃してきました。そこで、街の映画館でみようとするのですが(無茶苦茶ながら英語字幕がついての上映なので助かります)、近年はめっきり香港映画が減りまして、みるものがないという悲しい状況が続いたのでした。

さて今年は、4本あります。
残念ながら全部みるやりくりができなかったので、パン・ホーチョン監督の新作LOVE IN THE BUFFに行きました。2年前の作品、LOVE IN THE PUFFの続編。香港映画の王道、ラブロマンスコメディです。
前作では、いきなり建物内一斉禁煙になった香港で、裏通りの喫煙所が近隣のオフィスやショップの従業員たちの新たな出会いの場所になることをうまく使ったラブストーリーでした。そのときに知り合ったカップルの現在を、あれから急速に普通になった、北京あるいは上海への異動をフックに描いた作品です。
パン・ホーチョンの時代への嗅覚に、今回も「うまい!」と膝を叩くのでした。新作には、中国のスターも勿論キャスティングされ、北京の名所や独自の文化も漏れなく映画に取り込まれ、ほんとに「うまい!」の連続です。(実は私は"北京&台北食い倒れ"が趣味なので、北京の街にもちょっと親しみがあるのです)

同時に、30歳台のためのラブストーリーつくりの伝統が脈々と受け継がれる香港にも感服しました。日本にないもののひとつです。なかなか科白もニクいものが多い。この「LOVE IN THE ~」シリーズ、長く続いて欲しいなあと願ってしまいました。
*誰か映画祭上映あるいは、DVD発売いかがでしょうか?このシリーズ。

そんなこんなで、もう帰国です。
今回は、滞在が短すぎて悔いの残る毎日でした。短編も含めると500作品にのぼろうかという香港国際映画祭。会場が広く点在するため移動が手間なこと、どこにいっても冷房が効きすぎて骨まで冷えること、食べ物が美味しくて食事時間を大切にしたくなることなど、最大一日5作品みられるはずが、実はいささか難しいのが現実のこの映画祭。少し長く滞在したいなあと、また今年も思いながら終わるのでした。

プロフィール

PFFディレクター
荒木啓子 Keiko Araki

雑誌編集、イベント企画、劇場映画やTVドラマの製作・宣伝などの仕事を経て、1990年より映画祭に携わる。1992年、PFFディレクターに就任。PFF全国開催への拡大や、PFFスカラシップのレギュラー化、海外への自主製作映画の紹介に尽力。国内外で映画による交流を図っている。

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