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PFFディレクターBLOGRSS

2011/03/31 12:43:44

香港国際映画祭に来ています

3月20日に始まり4月5日に閉幕する、香港国際映画祭に参加しています。
所沢で開催する「世界が注目する日本映画たち」が終了してからの渡航を組んでいたので、終盤の参加となりました。が、丁度コンペティションの表彰式も昨夜だったので、ノミネートされた監督たちとも同じ時期の滞在が可能となりました。

コンペティションの結果としては、PFFから出品した『世界グッドモーニング!!』は国際批評家連盟賞のスペシャルメンションに留まりましたが、ドキュメンタリー映画を対象にした「人道賞(HUMANITARIAN AWARD FOR DOCUMENTARIES)」グランプリを、想田和弘監督の『Peace』が受賞しました。
日本公開が迫る『Peace』。是非ご覧ください。

香港も異様な寒さが続いており、道行く人々はすっかり冬支度です。
が、元気な中国本土からの買い物客が観光バスを連ねてショッピングモールを埋め尽くし、ホテルの近くのシャネルのお店では、入場制限をして長い列をさばいています。
ああ、この購買意欲に溢れる人々を日本に招聘できたらなあ・・・と思わずにはいられませんが、日本を避ける雰囲気は日に日に高まり、キャセイパシフィック便で招待された監督たちの帰国フライトが、関空行きに変更になるかもしれないということで、今、気を揉んでいます。

見えない恐怖の中どう暮らしていくか、どう映画に向きあっていくか、考える香港の日々です。

2011/03/24 12:27:08

PFFアワード2011締め切りまで1週間です

東京では水パニックが始まっていますが、乳幼児と、母体となる女性たちを最優先に、おおざっぱに言って、30歳代までの人たちに、安全な水を確保してもらいたいです。
日本に潤沢に水はありますから、近日中に東京も落ち着くと思います。そして幸いにも、私は水道水を飲んでも心配のない年齢です。年とることは、気楽になる側面も時にはありますね。

さて、「PFFアワード2011」の応募締め切りが、来週に迫りました。
3月31日木曜日の消印有効です。作品の確実な到着のために、郵便書留でのご応募を御願いしていますが、郵便事情が困難な地域もあると思いますので、ご確認ください。
が、皆様に覚えていただきたいのは、PFFアワードは続くということです。今回を逃しても、次回があります。落ち着いて作品に取り組んでいただけることが、私たちの望みです。


2011/03/23 14:55:08

東北に首都を

仙台でPFFを開催してくださった仙台メディアテークが建物の損傷で閉鎖されていると聞きました。頻繁な避難訓練の成果か、怪我人なく退避できたそうです。
東京で、各地の様子を見聞きしているのは大変居心地の悪いものです。
同時に、「復興」を思うとき、首都を福島あるいは宮城に移すのが最も力強い、効果の高い方策なのではと思えてなりません。
私たちの生活のあらゆる面が、大きな転換期を迎えていると感じます。

が、日常は続いています。
20日から始まった香港国際映画祭に、PFFから『世界グッドモーニング!!』と『FIT』がアジアン・デジタル・コンペティションに選ばれています。廣原監督と廣末監督が上映と表彰式に参加します。
両名ともキャセイパシフィック便の渡航招待をいただいているのですが、出発が成田空港から羽田空港に振り替えになりました。羽田と成田、ふたつの国際空港の話題が出るたびに、三里塚闘争を考えます。そして、三里塚を撮り続けた監督のひとり、小川紳介作品の数々が、アテネフランセで収蔵され、観る機会が整ったのはしみじみ素晴らしいことだと思い出します。

「PFFアワード2011」の応募作品が例年より早いペースで集まっています。昨年までの「12月1日締め切り」を目指して製作されていた方々からのご応募だと想像しています。審査準備も整い、開始を待つばかりです。

本年の芸術選奨文部科学大臣賞の映画部門に、『ヘヴンズ・ストーリー』で瀬々敬久監督が、新人賞に、『トイレット』で荻上直子監督が選ばれました。両作品とも昨年のPFF招待作品だったこともあり、嬉しいニュースでした。

そしてまた、「復興」という課題に戻ってきます。長くたゆまない活動が必要だと痛感します。遷都は効果的だと、やはり思います。


2011/03/17 22:37:07

何も言葉がみつからず・・・

東北地方太平洋沖地震により被災された皆様と、ご家族の皆様に、心からのお見舞いを申し上げます。
出来ることなら1週間前に戻りたい、と、日本中が願っている今、何を書かけばいいのか内臓がねじ切れるような苦しさを感じています。

PFF事務局スタッフは、全員大丈夫です。PFF関係の各地の方々とも連絡がとれました。
事務局の入っている建物も安全で、お預かりした作品は万全です。ご安心ください。

世界中から、お見舞いメイルが届いています。
国内外への映画の紹介と上映への働きかけは、継続して行っています。
PFFは、変わらずこれからの映画のつくり手のために活動しています。
PFFアワードの公募も、映画祭も、変わらずあります。
今回の一時休業のような、震災の影響から活動に何らかの変更が生じる際は、随時お知らせします。

多くの想いの詰まった作品の数々を預かり、不特定多数の方々が集まる映画祭運営、に従事する者として、改めて責任を考える日々であり、映画の力について想いを巡らす日々であり、力ある映画祭を構築することを模索する日々です。

被災された方々の想像を超える体験、寒さ、不安、無念、悲しみ、そして希望の発見を思うと、ほんとうに何も言葉がありませんが、これからもPFFは映画に向き合って行きます。

そして今、福島原発事故の収束を強く祈っています。

2011/03/04 00:45:52

ベルリン国際映画祭に行ってまいりました

古い話題で恐縮です。
そして、1ヶ月以上の更新なし、恐縮です。

昨年の、吹雪による空港閉鎖と、哀しく夜汽車に揺られ二日間かけてのベルリン入りの悪夢はもう繰り返されず、心底ほっとしましたが、やはり寒い寒いベルリンの冬。
建物の中はぬくぬくですから、会場移動のたびの厚いコートの始末が面倒で、丸めてバッグに入れられる薄いコートにしようと、つい、東京で思いついたのが墓穴。戸外を歩くのに泣けました。ベルリンでは、暖かいコート必須を再学習しました。

今回は、3作品と5名の監督スタッフキャストと揃い、さまざまに点在する会場を廻りました。
「家族x」の吉田監督と「世界グッドモーニング!!」の廣原監督(本年のベルリン国際映画祭上映作品中最年少監督でした)が上映後の質疑応答を体験したのですが、会場ごとの客層の変化、反応の変化に大いに刺激され、巨大な映画祭を肌で感じる毎日になったようです。
詳細は、これから各人のレポートにお任せするとして、
到着して最初に「話題作だな」と実感したのは、ヴェンダースの3Dピナ・バウシュドキュメンタリー「Pina」と、タル・ベーラの「the Turin Horse」。
両作とも日本公開決定の様子ですので、是非ロードショー体験してください。

the Turin Horseは、少ない英語字幕上映に参加したのですが(コンペ上映作品はドイツ語字幕上映がメインになります)待ちかねた世界中の映画祭関係者が一堂に会しましたね・・・という会場風景で、観客の期待が熱く渦巻く時間でした。この作品が公開される日本。ほんとに日本の映画ファンと、上映環境はすごいなあと誇りに思います。
ニーチェの神経に深刻なダメージを与えたエピソードをタイトルに持つthe Turin Horse、ニーチェへの再注目が高まる現在を実感します。

そして、岩井俊二監督と瀬々敬久監督という、高い作家性と技術と人気を持つ監督たちが、殆ど自主映画と言っていい挑戦作(「Vampire」と「へヴンズズトーリー」)を製作していることが改めて世界に伝わるのを目撃できたことも、今、映画を志す人たちにとって、今回のベルリンの刺激体験となることを感じました。
ベルリン国際映画祭。もしかすると、世界三大映画祭の中で、最も現在をあらわす、先鋭的な映画祭となっていくのではと期待しました。

*瀬々監督の「ヘヴンズストーリー」は、再々ロードショーが始まります。


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