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PFFディレクターBLOGRSS

2009/09/28 16:46:49

市川準さん

ichikawajun.jpg市川準さんが亡くなって、瞬く間に一年経ってしまいました。

海外用に企画されていた太宰治作品に、『ある朝スウプは』や『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』の主演である並木愛枝さんが出演ということで楽しみにしていた矢先でもあったので、その突然の報に呆然としたのを痛いほど思い出します。

PFFでは、市川監督に2度審査員をお願いし、その度に入選監督に道を拓いてくださり、2度作品をプレミア上映させていただき、1度イベントのゲストにお越しいただき、苦手なトークにご登場をお願いし、また、偶然お目にかかった際にも、驚くほど素早く話題の自主映画をご覧になっておられ、毎回、得がたい嬉しい時間をもたらしてくださる監督でした。

ご命日である去る9月19日から開催されていた『仙台短編映画祭2009 ショートピース!』では市川監督を偲ぶプログラムが設けられ、市川ファンのスタッフの手によって、素敵な冊子が来場者にプレゼントされました。

105mm×145mmの小さな、しかし手の込んだ美しい冊子です。
仙台に里帰りしていたPFFのスタッフからの、貴重なお土産です。嬉しいです。

そして本年は、エンジンフィルムの安田匡裕会長の訃報が胸にささりました。
私自身は数度お目にかかったのみですが、お別れの会が、あれほど涙に溢れ、あれほど惜別に満ちていることに言葉もありませんでした。

安田会長の最後の映画プロデュース作品となった『空気人形』が公開となりました。
ぺ・ドゥナの信じがたい存在が多くの人に目撃されることを願っています。

本日、PFFアワード2010公募チラシが完成し、明日から都内配布です。
応募用紙も、アップします。

これから映画を目指す人にとって、よき先人たちとの出会いを沢山つくりたいと改めて思う秋です。
2009/09/19 15:02:35

10月24&25日

kyoto2009.gif

昨日、PFFin京都、福岡、仙台のチラシが完成し各地に送られました。
黄色い表紙の中にいる奈緒子(2007年からPFFメインビジュアルに登場する幼稚園バッグをかけた女の子です)が目印です。
今日からこの3都市の前売り券も発売です。
いよいよ本格的に告知活動開始の京都、福岡、仙台エリア在住の皆様、
ご来場をお待ちしております。

秋は、PFFの全国会場訪問、PFFアワード公募開始、海外映画祭のディレクターやプログラマーの来日増加、来春の「ミューズシネマセレクション」の作品選定開始と、行事満載ですが、本年は更に、ワークショップを実行します。
塚本晋也監督と、その作品を支えるスタッフの皆様をお招きして、10月24日(土)と25日(日)の2日間、「自主映画」の製作ワークショップを企画しました。
このワークショップは、夏の東京でのPFF付帯企画として犬童一心監督をお招きして行った『高校生のための映画製作講座』に続く、自主映画製作初心者のための企画第2弾です。
一人で、自分の部屋で製作できる自主映画を輝かせるための"技"を、第一線で活躍する監督や技術スタッフから伝授して貰える稀有なチャンスです。
参加無料で実行します。日々、一人悶々と映画づくりと格闘しているビギナーの方々に、是非参加いただきたいと思っています。
詳細発表は間もなく!
ご応募お待ちしています。
*春までに第3弾企画の実行を計画していますが、その発表はまた後日・・・

2009/09/14 19:35:14

言葉が出来なくても大丈夫

10月のバンクーバー国際映画祭には、アジアの新人監督による長編映画のコンペティション「ドラゴン&タイガーアワード」があります。
そののプログラマーは、イギリスの映画評論家、トニー・レインズ氏です。
30年に渡り、日本を含むアジアの映画を海外に紹介しているトニーさんは、バンクーバーの為に6月に来日します。

バンクーバー国際映画祭にはPFFアワード作品を積極的に出品したいと思っています。
というのも、ホスピタリティが驚くほど充実しているからです。
全ての参加監督に、手厚い日本人スタッフのケアが行き届き、上映の質疑応答には、非常に優秀で心温かい通訳が用意されています。
食事のケアも充分され、ホテルも立派で(但し自己負担では高くて泊まれませんが...)、言葉がわからなくても、海外体験が初めてでも、なんの心配も要らない映画祭だからです。
空港に到着してから、空港から飛び立つまで、哀しいことが一度も起きない映画祭は、まず殆どありませんが、バンクーバーは大丈夫と感じます。
そして、何より、新人監督の作品を観る経験を積んだ、観客の優しさ、穏やかさが、際立っています。
注意事項は、バンクーバーの10月は陽が落ちれば冬。厚いコートを忘れないで欲しいことくらいです。
4月のドイツ・フランクフルトのNIPPON CONNECTIONも、日本好きが大集合するお祭りですから、学園祭に参加するような楽しい時間が過ごせます。
言葉の心配も、会場に入れば全くありません。ドイツは、ホテルが安いのも助かります。
"言葉がわからず、ひとりで自主映画を持って、初めて海外映画祭に参加する"のが不安な人に、お薦めしたい映画祭はこの2つかな?と思います。
今年のバンクーバーには、コンペティションに『ぴゅーりたん』で佐々木監督、招待作品として『夢の島』で蔦監督が参加します。

海外といえば、ここ数年、海外で大変人気のあった2作品『俺たちの世界』(中島良監督「PFFアワード2007」審査員特別賞)と『無防備』(市井昌秀監督「PFFアワード2008」グランプリ)が劇場公開されます。
どちらも、映画館のスクリーンでその熱を受け取って欲しい力作です。
市井監督は、前作『隼』も大変人気があり、今もときどき海外からのコンタクトがあります。
話は突然変わりますが、ポール・ウェラーの息子がGacktの大変なファンだそうで、これは最近一番驚いた外国のお話です。
私はスタイル・カウンシル登場をロンドンでみました。そういえば、ジャムの最後の演奏も。
......全然関係ない話でした。
2009/09/13 17:54:02

『盲獣vs一寸法師』との旅

912moujuu2.jpg 突然、石井輝男監督の遺作『盲獣vs一寸法師』が不思議な話題になって驚きました。
2001年のPFFで「キング・オブ・カルト石井輝男」という特集を組んだのは、『盲獣vs一寸法師』のプレミア上映のためでした。
当時77歳の巨匠が学生とデジカメで超低予算自主映画をつくっていることに感動したのです。
その後のPFF全国開催では、大分会場での上映にあわせ主演のリリー・フランキーさんにお越しいただき、また、大阪会場のプログラムに、石井監督の特集を加え、監督に数日間ご滞在いただきました。
石井監督のご自宅も、身だしなみも、大変にダンディで、不思議な無国籍なクールさでしたが、その旅支度のスマートさにも驚きました。
とても小さな黒いケースひとつで移動なさって、まるで、『裏窓』のグレース・ケリーの魔法のバッグのようでした。
石井監督のお墓は網走にあると聞きます。『網走番外地』にちなんだ選択だそうですが、いつか旅したいと思います。

そして今年も全国ツアーの準備が進んでいます。
東京開催終了後、すぐに、秋のツアー準備に入るPFF。
本年は、京都→福岡→仙台→名古屋→神戸と5都市を巡回です。
一番多い時期には、大阪、大分、北九州、高松を加えた9都市をツアーしていました。
その合間を縫って、釜山国際映画祭とバンクーバー国際映画祭へも参加しました。更に、山形国際ドキュメンタリー映画祭の開催年もありました。
成田空港だけでなく、関西空港や福岡空港、名古屋空港からの国際線発着を調べて、無理やり国内移動と組み合わせて、
ものすごいスケジュールづくりを、旅行会社のツアー計画者のように楽しんでいたのですが、
釜山とバンクーバーへの参加を隔年交代で減らし、昨年からはどちらもやめてしまいました。
日本国内の映画環境が急激に悪化して、国内活動に力を入れたいと思うようになったからです。
有難いことに、映画祭の仕事を通して、海外と国内、様々な土地、人を知ることが出来ることで、色んなことが見えて来る実感があります。
文化芸術について語ることが憚られるような現在の日本の空気ですが、
今年はどんなことに触れることができるか、ワクワクします。
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