福岡で初めてのPFFスカラシップ特集
本日、園子温監督が福岡に『ヒミズ』のキャンペインに訪れておられるそうです。前作『恋の罪』公開中に、新作のキャンペイン同時展開・・・・売れっ子です。
その福岡で、年明け1月5日から、PFFスカラシップの特集が組まれることになりました。園監督の『自転車吐息』もラインナップされています。これまで21作品の製作をしてきたPFFスカラシップですが、今回、福岡では、会場となる福岡市総合図書館のキュレイターが11作品を選んでの特集です。
福岡市総合図書館は、映像のアーカイブを持ち、日本では東京国立近代美術館フィルムセンターと同じく、FIAF(国際フィルム・アーカイブ連盟)のメンバーです。特に、90年代から所蔵されているアジア映画は、宝の山と言えます。外部上映はほぼ不可能ですが、図書館内の映像ホール「シネラ」での定期的な特集上映など、収蔵作品お披露目を行っていますので、チェックなさることをおすすめします。
そんな「シネラ」でのPFF開催も、もう15年。毎回最新スカラシップ作品を紹介してきましたが、PFFスカラシップをまとめて観る事の出来る特集は、福岡初の出来事です。今回は全てフィルム上映。園監督の『自転車吐息』も、大変貴重な、この世に一本しかない、英語字幕も付いた16ミリフィルムでの上映です。先月末には、イタリアのトリノ映画祭で「園子温特集」が組まれていました。学生時代の8mm作品から最新作まで18作品を上映。およそ30年のキャリアを持つ、堂々とした巨匠なのだなあ園監督・・・・と、改めて認識です。