受賞者
山﨑樹一郎(やまさき・じゅいちろう)
1978年、大阪府生まれ。京都文教大学で文化人類学を学ぶ傍ら、京都国際学生映画祭の企画運営や自主映画製作を始める。2006年に岡山県真庭市の山間に移住し、農業に携わりながら映画製作を始める。初長編作品『ひかりのおと』(2011)は岡山県内51カ所で巡回上映を行う一方、東京国際映画祭やロッテルダム国際映画祭ブライト・フューチャー部門にも招待される。また、ドイツのニッポンコネクション映画祭にてニッポン・ヴィジョンズ・アワードを受賞。第2作『新しき民』(2014)はニューヨーク・ジャパンカッツ映画祭にてクロージング上映され、ニューヨーク・タイムス紙でも高く評価された。さらに、高崎映画祭新進監督グランプリを受賞。映画制作と並行して、フランスのメソッドをモデルにした映画鑑賞教育を真庭市内の学校などで実践している。
審査員長
Photo by zakkubalan ©2020 Kab Inc.
坂本龍一(音楽家)
1952年東京生まれ。78年『千のナイフ』でソロデビュー。同年『YMO』を結成。散開後も多方面で活躍。大島渚監督と出会った『戦場のメリークリスマス』(83年)で初めて映画音楽を担当し、第37回英国アカデミー賞作曲賞に輝く。『ラストエンペラー』(87年)では第60回アカデミー賞作曲賞、第31回グラミー賞他多数受賞。常に革新的なサウンドを追求する姿勢は世界的評価を得ている。15年、『母と暮せば』(山田洋次監督)と『レヴェナント:蘇えりし者』(アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督)の音楽制作を、19年には『あなたの顔』(ツァイ・ミンリャン監督)で第21回台北映画賞の音楽賞を受賞した。
※坂本龍一氏は療養中のため、第4回の審査には参加されておりません。
審査員
黒沢 清(映画監督)
1955年兵庫県生まれ。大学在学中に自主制作した『しがらみ学園』が81年「第4回ぴあフィルムフェスティバル」に入選。『CURE』(97年)で世界的な注目を集め、『回路』(00年)、『トウキョウソナタ』(08年)、『岸辺の旅』(14年)でカンヌ映画祭にて3度受賞。その他の作品に『Seventh Code』(13年)、『ダゲレオタイプの女』(16年)、『旅のおわり世界のはじまり』(18年)などがある。2020年9月、第77回ヴェネツィア国際映画祭にて『スパイの妻<劇場版>』で銀獅子賞を受賞し、日本人監督としては17年ぶりの快挙を達成した。大島渚監督への敬意を込めて『絞死刑』『日本春歌考』の素晴らしさを語っている。
荒木啓子(PFFディレクター)
1990年PFF参加。92年よりPFF初の総合ディレクターを務める。コンペティション「PFFアワード」を通して若き映画人の輩出や育成を積極的に行うと同時に、招待作品部門ではダグラス・サーク、ミヒャエル・ハネケのアジア初特集など、映画の過去と未来を伝える企画を実施。近年ではPFF関連作品のみならず、日本のインディペンデント映画の海外紹介にも力を入れ、日本映画の魅力を伝える活動を幅広く展開している。92年「第15回ぴあフィルムフェスティバル」で大島渚監督を審査員長に迎える。
授賞式・記念上映会
記念上映会 | 受賞監督作品と大島渚監督作品の上映と、ゲストトークで構成します 日程:2023年3月15日(水) 会場:丸ビルホール ※詳細は2月末に発表予定です |
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授賞式 |
日程:2023年3月14日(火) 会場:丸ビルホール ※チケットの販売はありません |
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