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PFFディレクターBLOGRSS

2012/07/23 16:28:40

49日ぶりの更新です 最新(?)ニュースあれこれ

前回のブログ更新が6月2日。
それから、いろんなことがありましたが、あっというまに世間は夏休みに・・・これから、またまたあっという間に日が過ぎていくことが予測できますので、ともかく一気にまとめて最近のニュースをお伝えしようと思います。長くなりますが、ご容赦ください。(少しづつお読みください)


●映画『ちづる』収益あがる →全額寄付へ

映画監督で、立教大学特任教授の池谷薫さんより、大学の学生の監督した作品を、学生たちの手で配給するプロジェクトの結果報告がありました。

---------------------------------------------------------------------------- 本日は、ご支援をいただいた映画『ちづる』に関して、うれしいご報告をさせていただきます。 先頃、東京・横浜・札幌・大阪、4上映館分の会計報告がまとまり、宣伝などの諸経費を除いて、4,745,990円の収益がありました。 よって、かねてから公表していた通り、その全額を公益社団法人「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」に寄附し、東日本大震災で被害に遭った被災地の子ども支援に役立ててもらいます。(先ほど寄附を完了しました) 学生たちの献身的な活動が、社会貢献として実を結んだことを、指導教官として誇りに思います。

「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」の公式HPは、
http://www.savechildren.or.jp/top/index.html
東日本大震災支援については下記をご参照ください。

なお、『ちづる』は現在も全国各地で上映が続いており、劇場公開が全国22館、自主上映会も全国74カ所に達し、今後ますます増える見込みです。
昨年12月に上映委員会が解散した後は、赤崎正和監督とお母様が上映に関する管理・運営を引き継いでいます。
今後とも、ご支援ご協力の程、よろしくお願いいたします。

感謝を込めて

池谷 薫
映画監督・立教大学特任教授


【セーブ・ザ・チルドレンの東日本大震災支援】
セーブ・ザ・チルドレンは初期の緊急支援だけでなく、2016年までの5ヶ年計画を策定し、長期にわたり、被災した子どもや家族が日常性を回復できるよう支援を引き続き展開します。現在は下記の3分野を活動の柱としています。

・子どもの学習環境と機会の改善支援を行う「教育」
⇒活動例) 奨学金や、学用品・学校備品の配備、給食支援など

・子どもと保護者の心理社会的回復を支援する「子どもの保護」
⇒活動例) 学童・保育所など子ども関連施設の支援、仮設団地など地域の子どもの遊び場・居場所づくり

・復興プロセスに子どもたち自身が参加し、意見表明をする場を提供する「子どもにやさしい地域づくり」
⇒活動例) 子どもの参加意識アンケート調査、子どもまちづくりクラブの実施、子どもたちの声にもとづくアドボカシー(政策提言)

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●「独立映画鍋」発足

ふと気づくと、本日がキックオフ。ひとりで映画を制作している人たちの"互助会"的な場所になれば、という発起人のひとりのことばがあります。

独立映画鍋


●トリノ映画祭で熊切和嘉監督特集

イタリア・トリノ映画祭は、ヴェネチアに並ぶイタリアの重要な映画祭。文化芸術の盛んな土地であり、かつ、高名な映画博物館を持つイタリアのシネフィルのメッカとも言えるトリノでは、過去に、日本の監督の完全なレトロスペクティブを重ねてきました(昨年は園子温監督でした)
本年は、熊切和嘉監督に焦点を当てるということで、PFFからも『空の穴』を送ります。
開催は11/23~12/1。美味しいワインでも有名なトリノで、映画三昧もいいですね。
ただいま新作『夏の終わり』を撮影中の熊切監督。原作は瀬戸内寂聴さん。過去に、千葉泰樹監督により『みれん』というタイトルで映画化された本作。熊切監督がどのように視覚化するのか、期待が高まるばかりです。


●フィリピンで新たにインディペンデント映画祭発足

この5年、世界の映画祭で急速に紹介が増えたフィリピン映画。自主映画製作のブームが、フィリピン全土に拡がっています。そんな中、映画祭プログラマーにとっては、マニラ以外で作品を探すのが一苦労でした。
そこに登場したのがThe National Film Festival in Davao この映画祭は、"フィリピンの最新自主映画を集めて一気にみせてしまおう"と始まりました。どんな作品を発見できるのか、この映画祭のことを教えてくれた、釜山国際映画祭のキム・ジソクさんに第1回がどんな様子だったか、今度詳しく教えてもらおうと思います。


●カサヴェテスレトロスペクティブ盛況!

一昨年、第32回のPFFで小さい特集を組んだジョン・カサヴェテス監督。今、必見の監督のひとりです。
そのレトロスペクティブが盛況というニュースを、大変嬉しく聞いています。まだまだ全国で続くこのレトロスペクティブ。是非今、スクリーンで目撃してください!!!


●特撮博物館

ミニチュア&特撮好き(私のことですが)の夢の企画が始まりました。前売り券は完売ということで、会期の終わりはきっと混乱し、夏休みも混乱し、と考えると、9月の大嵐の日に行くか?と、そんなことばかり考えている今日この頃です。
日本の誇る技術を目撃に、さあ出かけましょう!

特撮博物館


・・・・・あら、だんだん個人的な話題になってきました・・・
以下はちょっとしたメモです。


●「家」の新しい、タイムリーな概念を示す古い映画

石井岳龍監督には言えませんが、初めてスクリーンで『逆噴射家族』をみました(昔、ヴィデオで拝見しました)。シネマヴェーラに於ける脚本家・神波史郎の特集で。1984年製作。原案と脚本に小林よしのり、プロデュースに長谷川和彦、高橋伴明、撮影に田村正毅、笠松則通、篠田昇、石井勲、出演に小林克也、倍賞美津子、植木等など(敬称略)、すごいメンバーが並んでいます。
改めて観ると、2012年の日本に、あまりにもタイムリーな映画です。
当時、海外での評価が日本国内での評価より遥かに高かったという、"早すぎた"映画。
まさに、"現代"の映画。
「家」という「場所」について、大島弓子さんの漫画「ロスト・ハウス」と同じ感動が襲いました。
「ロスト・ハウス」もすごいですよ。是非。


●首相官邸には、九段下からの散歩が楽しいですよ

ぴあは、昨年の正月から渋谷に移転しました。
その前は、半蔵門線半蔵門駅が最寄り。(余談ですが、"半蔵門"は、忍びの総帥服部半蔵の名前から来ているそうです)
半徹夜の多い毎日に、帰宅のタクシー代が嵩むので、思い切ってその分を上乗せして家賃少しアップを覚悟し「半蔵門に引っ越して、歩いて通える職住至近生活を始めよう!」と決意したのが10年前。
以来、通勤の悩みからは解放された毎日を送っていました。が、今回のぴあ渋谷移転。近隣の渋谷青山代官山の家賃の高さや、環境のなじめなさに、渋谷で職住至近は断念し、古くからの馴染みの街にまた舞い戻りました。

というわけで、首相官邸近隣の地理にはちょっと詳しい私。半蔵門から永田町界隈は、散歩圏でしたから。
九段下から、皇居の堀沿いの散歩道をたどり、イギリス大使館前の、都内中心部で唯一残された土の歩道をぶらぶら歩き、三宅坂の国立劇場までまた堀沿いを歩き(ランナーで混雑しているかもしれませんが)、国立劇場を抜けて、国立図書館や国会議事堂の脇を通って首相官邸、というルートは、なかなか楽しい散歩道です。
*参考までに、映画では、利重剛さんの『クロエ』に、イギリス大使館界隈の散歩が、行定勲監督の『GO』に、国会議事堂界隈の散歩が、素敵に描かれています。


●一気に読んで、泣きました

京都二条城近くにある工房+寺子屋+ギャラリーの「モーネ」
ここの寺子屋に通う友人から、主宰する井上由季子さんが出した「老いのくらしを変えるたのしい切り絵」という本が送られてきました。
丁度届いた日は、読まなくてはならない本6冊ほどにとりかかったときだったのですが、パラリとめくって、そのまま、玄関先に立ったまま、一時間で一気に読破してしまいました("読む"のは異様に早い私です)。そして、泣いた泣いた泣けちゃった~。
是非お勧めしたい一冊です。
「宿題」を設け、欠かさずみて、励まし、喜ばせ、が、何かを生み出すことを続ける秘訣だなと、改めて「ものを生む、その意欲を育てる」環境の大切さを感じると同時に、「手を動かし、頭を動かし」というのは、とてつもなくすごいことなんだな、という、人間の基本とでもいったことも、再度確認なのです。
一方で、見守る人がいなくても、孤独でも、「やめない。やめられない創作」というものも確実にあり、私たちPFFの活動は、そこが基盤になっているなとも感じました。
自主映画。孤独な環境で作品を生み出している人たちが、他者と出会う場所としてのPFFを、再度考えてしまいました。


●舞台衣装にやはり惹かれてしまいます

舞台装置や舞台衣装に昔から強い関心があります。
ただ今新橋演舞場で上演中のスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』は、その衣装の素晴らしさもあり、結構欠かさず出かけているのですが、今回、亀次郎から猿之助襲名の『ヤマトタケル』も素晴らしかった~!未見の方は、是非どこかの公演に、貯金して出かけてほしいです。
タコと蟹と、白、金、銀の衣装の為だけにでも、これからも何度でも通いそうな私でございます。
そして、コクーン歌舞伎『天日坊』の衣装も素晴らしいのでした。浮世絵からそのまま抜け出したような衣装。
チャンスがあれば、是非目撃してほしいです。

舞台を構成する、脚本、演出、俳優、照明、装置、衣装、音楽音響。これは映画も同じですが、目にみえるものは、重要です。

今回、第34回PFFでは、「映画のルック」というテーマで、招待作品部門にマイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガーコンビの作品、とくに、ジャック・カーディフが撮影にかかわった作品を中心に特集します。
ヴィデオ機材の発達に伴い、音も画も、それなりになる昨今、"それなり"以上に拘って欲しいなあ・・・という願いを込めた企画です。
日本映画の音の弱さは、海外の映画祭から頻繁に指摘されます。「音に拘ろう」キャンペインはしばらく続けてきているのですが、近年は、応募作品の画像設計が、非常に似ていることも気になってきました。
そんなことから、「画」というものを考えるきっかけになる企画を、とすすめているのが、本年の、パウエル+プレスバーガー+カーディフの特集です。
5作品を2回づつ上映する計画。
是非体験してください!!!

と、最後はPFFで締めてみました。
そろそろPFF用の貯金、お願いします・・・・と呟いてみる・・・

プロフィール

PFFディレクター
荒木啓子 Keiko Araki

雑誌編集、イベント企画、劇場映画やTVドラマの製作・宣伝などの仕事を経て、1990年より映画祭に携わる。1992年、PFFディレクターに就任。PFF全国開催への拡大や、PFFスカラシップのレギュラー化、海外への自主製作映画の紹介に尽力。国内外で映画による交流を図っている。

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