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PFFディレクターBLOGRSS

2009/10/13 14:50:14

ランキングに参加

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年末が近づくと「今年のベスト10」投票、「自己ベスト10」発表など、ランキングがつきものの映画ですが、長くそれらの申し出はお断りしてきました。映画祭の仕事は、満遍なく映画をみることではないので、挙げることの可能な作品に片寄りがあること、根本的に、映画の順位付けは不可能なこと、自分たちで映画製作をしていること、など、いくつかの理由があります。

しかし、本年は2つの雑誌でのランキングに、「順位はつけられない」ことを前提に参加しました。ひとつは、アジア映画。現在みることの出来るアジア映画から、3作品を選ぶ企画です。長くPFFはアジアの新鋭の紹介に力を入れていましたので、これまで紹介した作品や監督を再紹介できました。もうひとつは、「泣ける」映画の特集。こちらは、恋愛、友情、家族、スポーツ、動物、など多彩なジャンル別と、自己ベスト5の提示を求められました。

ランキングに参加しようと考えはじめたのは「これまで全くその映画を知らなかった方々が、もしかしてふと興味を持つきっかけになるかもしれない」、と感じたことがひとつ。そして、もう一つ、これまで自分が映画祭や上映イベントで招待作品や特集上映として紹介してきた作品数(コンペティションの『PFFアワード』作品を除く)が、ドラマ、ドキュメンタリー、短編など、さまざまあわせて300作品を軽く超えたことが、大きな理由です。自分の紹介してきた自主映画以外の作品の中からと限定しても、あるひとつのテーマのランキングになら紹介が可能なことを発見したのです。

というわけで、「泣ける映画」というお題で過去の紹介作品を振りかえったときに、大きな発見がありました。「動物」「スポーツ」この2つに当てはまる映画を紹介してきていない。ということです。これらはまさに、「商業映画」と呼ばれる世界の得意なジャンルかも知れないと実感しました。

実は「スポーツ」は唯一2001年の『ウォーターボーイズ』(矢口史靖監督)の上映があります。しかし、現役の日本の監督は除外することを自分でルールにしたので、入れられません。他に2000年に「LOVE&SEX」という特集を行いましたので、SEXはどうか?スポーツと言えるか?と暫し考えましたが、いささか無理があるので忘れることにしました。

「動物」は2002年に塩田明彦監督の行った映画講座~映画地獄旅~で上映された一作から『ゴジラ』(本多猪四郎監督/1954年)です。ゴジラは動物か?でも、泣けるので無理矢理入れます。本年の山形国際ドキュメンタリー映画祭では本多監督の特集が行われ、行きたかったのですが、東京を離れられず遂に断念してしまいました。秋の映画祭、これで、バンクーバー、釜山、山形と全部不参加。東京国際映画祭には参加しなくては・・・

そして、「泣ける映画」ベスト5は、なかなか眼にするチャンスがないと思われる、ダグラス・サークで埋めてみました。お近くのレンタルショップなどで眼にしたら、迷わず観て欲しいダグラス・サークです。*写真は、「天が許し給うすべて」(1955年)主演のジェーン・ワイマンは、故レーガン大統領と結婚していたことがあると知ったときは少し驚きました。

2009/10/09 15:18:07

TAKE100

ある朝スウプは14歳
NYの出版社Phaidonの企画する、「TAKE100」という書籍に、『ある朝スウプは』で髙橋泉監督、『14歳』で廣末哲万監督が選ばれたという知らせが届きました。

この「TAKA100」は、"国際映画祭のディレクターやプログラマーの選ぶ世界の突出した監督100人"という企画で、髙橋泉監督は、香港国際映画祭のチーフプログラマー、リー・チョク・トー氏、廣末哲万監督は、ベルリン国際映画祭のヤングフォーラム・ディレクター、クリストフ・テルヘヒト氏の選出です。

私にとってこの選出は非常な感激でした。というのは、『ある朝スウプは』は、香港国際映画祭に招待したアジアプログラマーのジェイコブ・ウォン氏ではなく、欧米作品のプログラミングが専門で、作品は香港上映時に観たリー・チョク・トー氏が、自身のセレクション映画ではないのに選んだことが。そして、『14歳』は、実は、3年前の今頃、クリストフ・テルヘヒト氏の強い希望に添わずに、監督の意向を汲んでプレミア上映をロッテルダム国際映画祭に決めたという、申し訳ない過去があったのです。(ベルリン国際映画祭はヨーロッパプレミアが必須なので、共に新人発掘に力を注ぐ1月のロッテルダム国際映画祭のコンペティションと2月のベルリン国際映画祭ヤングフォーラムと、どちらに出品するか決断が迫られ、悩むことが多々あります)

しかし、喜んでばかりもいられません。出版に際し、美術書の専門家であるphaidonは、ひとつの作品につき、20枚のスチルと様々な資料や英語の原稿を求めています。製作費3万円の自主映画である『ある朝スウプは』は、スチルも資料もほぼ皆無。私どもの製作作品である『14歳』も、リクエストに応じるのは至難の業。製作宣伝からしっかり準備されたいわゆる商業映画であれば苦労のないことなのかもしれないなと、いささか困っている秋の午後です。

これまで、PFFでは約100作品を、約200の海外の様々な映画祭に出品してきました。出来るだけ広く、多くの人に作品を紹介することを目的に活動しています。監督たちの体験レポートも随時掲載するページもつくりました。ただいまオランダ→韓国→イタリア→ドイツと、映画『不灯港』と共に旅してきた内藤隆嗣監督がレポート執筆中です。お楽しみに。

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