WEEKEND BLUES

監督:内田健二(現・内田けんじ)

ブリリアント賞(日活賞)、企画賞(TBS賞)、観客賞(仙台)

レンタル可能/配信有り

男が失恋を乗り越えるいくつかの方法

山本健介、28才、人間のオス。心優しく少し気が弱い、ごく普通のサラリーマンである彼は、高校時代から好きだったフィアンセのさっちゃんを半年前に他の男に取られて以来、生きる意欲もない日々を過ごしていた。自殺にも失敗した健介が親友の健二の部屋に行くと、ネットで知り合ったという恋人のあゆみがいた。美人で料理も上手なあゆみにメロメロの健二は、フリーター生活を改め就職するつもりだという。2人を祝福しつつも落ち込む健介に、健二は偶然手に入れた「自信が出て幸せな気分になれる」というドラッグを渡す。ヤケクソで一気に飲み干した健介は、目覚めると丸1日の記憶を完全になくしていた。失われた記憶を求めるうち、誤解と勘違いと徒労に満ちた彼の冒険が始まる。
「自主製作映画のマニアックなイメージを壊すため、おもしろいかおもしろくないか、わかりやすい映画がつくりたかった」という内田監督の狙い通り、思わず引き込まれる上質のエンタテインメント作品に仕上がっている。「わかりやすい」と言っても単純な内容ではなく、時間を逆戻りさせたり、いいトシした男だからこその哀愁を笑いの中に描いたりと、ドラマとしての見応えを追求した脚本と演出の完成度は高い。映画製作の経験は特にないまま、脚本、監督、編集、役者を兼ねて、これだけのドラマをつくった内田健二のセンスと手際は驚きに値する。失恋経験のあるすべての男達に捧げる、愛と涙の再生物語。

  • 2002年/104分/カラー/video 英題:WEEKEND BLUES
  • 監督・脚本・編集:内田健二
  • 音楽:ミツ石橋
  • 出演:中桐 孝、熊沢麻衣子、横田大吾、内田けんじ

海外映画祭

2003年 ニッポンコネクション ドイツ

配信・放映

レンタル可能作品

料金:15,000円(税別) 貸出フォーマット:ビデオ

レンタル方法はこちら