友達に逢う列車

監督:武居 徹

日々是平穏。

2人暮らしの老夫婦がいる。夫は細々とであるがまだ働き、妻も元気に家事をこなす。お互いの好みを知り尽くした食事をし、テレビを見ながら少し話す。淡々とした2人の生活を静かに綴った映画。
田舎町の夏の風景を交えながら、ドキュメンタリーのように一組の老夫婦の姿を丁寧に追ったカメラの視線は、無口だが優しい。そして時々、照れるような仕種と表情を見せる2人に、逆に、カメラ(を持つ人間)との距離の近さを感じる。老人はただ立っているだけでも充分、絵になる被写体だが、この作品には演出なのか自然体なのかわからない、独特のリズムが流れている。

  • 1992年/33分/カラー/8mm
  • 監督・脚本・撮影・美術・照明:武居 徹
  • 製作:法政大学シネマ・オリジナル・メンバーズ