頭上家族チャビリアーノ

監督:キムラヒデキ/久保コレオ/高山達夫

レンタル可能/配信有り

今日も通勤電車のどこかで、こんなことが?

脂ぎったバーコードハゲ、気弱そうな表情、パッとしないスーツ姿、どこから見ても冴えないどこにでもいそうな1人の中年サラリーマン。その頭上に、どんな惑星からやって来たのかはわからないが、ミクロサイズの不思議な生物、チャビリアーノー家が降り立った。色気はまだあるが、しゃべくりのオカン。頼りないようで、意外と亭主関白なオトン。2人の一粒種で、まだまだ半人前のチャビ。一家の忠実なペット、ポチ。彼らにとって、おじさんの頭上は風通しと日当たりが適度で、ピクニックに最適。バーベキューや狩りをして、一家団樂のひと時を過ごしていた。しかし、おじさんは電車の中。いろんな人がまわりにいる。わきがの男が乗り込んで来ると、強烈な臭いで一家はパニック状態に。その大騒動が影響を及ぼし、おじさんは自分でも思いがけない行動をとってしまうのだった…。
クレイアニメによる短編。中年サラリーマンと妖精(?)という組み合わせが、まず意表を突く。寂しい、格好悪い、不潔など、圧倒的にマイナスイメージのバーコードハゲの中年男が、とある生物―それも愛すべきルックスとキャラクターの―にとって楽園である設定は、それだけで次に何が起きるのか興味を引く。ラストのオチは実写を加えたことでひねりが出て、ユーモアと哀愁が倍増した。チャビリアーノ達は実在して、電車の中で小さな事件を引き起こしているのかもしれない。

  • 2002年/9分/カラー/video 英題:The Chabilianos
  • 監督:キムラヒデキ、久保コレオ、高山達夫
  • 企画・プロデュース:塩見佳久、覚野公一 音楽:塩見佳久 脚本:古川順一

海外映画祭

2004年 第9回香港インディペンデント・ショートフィルム&ビデオアワード 香港
2004年 第4回リール映画交流祭 フランス

配信・放映

レンタル可能作品

料金:15,000円(税別) 貸出フォーマット:ビデオ

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