魚の眼

監督:辻 則行

佐藤工業賞(録音賞)

迷い込んだのは虚無の世界。

ある日、青年は地下道で行き倒れの男を発見するが、その死体は1冊の聖書を残して消えてしまう。残された聖書だけを手がかりに、青年は消えた男の正体を探す旅に出る。しかし行き着くのは、自分の体をかきむしる男のいる執事室など、不思議な場所ばかり。青年は男の正体を知ることができるのだろうか…。
一切のセリフを排除した幻想譚。死体安置室のような地下道から始まる青年の旅は、「死」「恐れ」「憧れ」「失望」といったモチーフをフィルムに映し出す監督の旅でもあり、「裏版・不思議の国のアリス」に迷い込んだ観客の旅のようでもある。

  • 1995年/27分/カラー/16mm
  • 監督・脚本:辻 則行
  • 撮影:仲村成司 音楽:ヒデ・トーゴー 美術:高見雅資 車輌:岩畑剛一 協力:萩田達也、名村ミサ、中村達也、大木明人、小林比呂志
  • 出演:荒関善哲、高見雅資、武 智子、柴田隆太、藤原あゆみ、佐藤和隆、中根容子