プロゴルファー虎木

監督:長屋正志

エンターテイメント賞(レントラックジャパン賞)

レンタル可能

不景気が長引く日本では、下着泥棒が大量発生していた。景気対策の無策ぶりを目立たせないよう、内閣は下着泥棒対策に力を入れ、警視庁内に「下着窃盗犯捕縛方(したぎせっとうはんとりしばりかた)」なる部署を発足させる。予算のない部署ではあったが、キレ者の長官・時田正志の指揮のもと、目覚しい検挙数を上げる。それでも時田が気にかける最大の敵は、三代続く下着盗賊界の老舗・駒沢一家だった。しかし肝心の駒沢一家内では、先代、先々代が伝えてきた「盗んだ下着をかぶらない」などの教えを破って仕事の質を落としている長男・伝蔵と、昔気質の次男・助次郎との深刻な内部対立が進んでいた。そして遂に、助次郎は時田を訪ね、自らの下着泥棒人生と引き換えに、下着泥棒としてのプライドがない兄の伝蔵を捕らえてほしいと頭を下げる。敵対する立場にありながらも、互いに認め合うものを感じた2人は、なぜか揃って旅に出るのだが、行く手には様々な敵が待っていた――。
早口のためわかりにくいが、よく聞くと、セリフの中には細かいギャグが「これでもか」というほど詰め込まれている。メジャーの日本映画でもここまでやるかと思うほどの、迫力あり、小細工なしのたっぷりとしたアクション・シーン。監督のいろいろやりたい精神とエンタテインメント性とが、最後まで失速することなく作品を貫いている。その愛すべき勢いが、多少のストーリーのちぐはぐさもカバー。ちなみにタイトルのプロゴルファー虎木とは、ほんのワンシーンだけ登場する、ストーリーにもテーマにも関係しない人物。

  • 1998年/48分/カラー/video
  • 監督・脚本:長屋正志
  • アクション指導:加藤 敏、長屋正志 音楽:高橋兼史
  • 出演:坂田照忠、加藤 敏、長屋正志、斉藤みつる、岡本和之、勝見隆久、西村哲信、佐藤恵子、小川直子、沖 輝之

レンタル可能作品

料金:15,000円(税別) 貸出フォーマット:ビデオ

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