過ぐる日のやまねこ
監督:鶴岡慧子
レンタル可能
作品解説
失踪した兄を探しに友人2人と東京へ行く女子高校生の夏休みを描いた『くじらのまち』で、PFFアワード2012のグランプリとジェムストーン賞(日活賞)を受賞した鶴岡慧子監督が、かけがえのない人を失った喪失感に対峙する姿を鮮烈に描き出す。山猫がいるという山奥の、この世とあの世の境界のような幽玄な自然美が、記憶と忘却や過去と現在の間で揺れ動く心情に溶け込み、2人の成長を見守る。
ストーリー
東京での生活に行き詰まった時子は、夏のある日、突発的に深夜バスに乗って田舎町へ向かう。その町の高校生・陽平は、兄のように慕っていた青年の突然の死を受け止められず、孤独にもがいていた。2人は、何年も放置されていた山小屋で出会い、やがて時子の過去が明らかに。時子と陽平は、身近な人の死を経験した者同士として、互いの思いや言葉に繊細に感応しあい、明日へ向かうきっかけを手にする。
監督
鶴岡慧子
1988年生まれ。長野県出身。
立教大学現代心理学部映像身体学科在学中、卒業制作としてつくった初長編監督作品『くじらのまち』がPFFアワード2012においてグランプリを受賞。その後、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻監督領域に進み、長編2作目となる『はつ恋』(バンクーバー国際映画祭ドラゴン&タイガーアワードにノミネート)、修了制作として中編映画『あの電燈』を監督。そして、『過ぐる日のやまねこ』に至る。
DVD・その他
配給:マジックアワー
PFFパートナーズ(ぴあ/ホリプロ/日活)/アミューズ/コトプロダクション/凸版印刷/Eight and Half 提携作品
公式サイト:https://pff.jp/yamaneko/
2016年4月27日DVD発売『過ぐる日のやまねこ』
- 2014年/92分/カラー/dcp 英題:Lingering Memories
- 監督・脚本:鶴岡慧子
- 製作:矢内 廣/堀 義貴/由里敬三/原田知明/田中雄之/金子眞吾/林 和男
- プロデューサー:天野真弓
- 撮影:小川 努
- 照明:跡地淳太朗
- 録音・音楽:中野弘基
- 美術:岡田匡未
- 編集:普嶋信一
- 助監督:栗本慎介
- 制作担当:和氣俊之
- 出演:木下美咲/泉澤祐希/植木祥平/中川真桜/田中隆三
海外映画祭
2015年 | 第15回マラケシュ国際映画祭 コンペティション部門 審査員賞 | モロッコ |
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2019年 | 高雄フィルムアーカイブ「日本爆裂。獨立時代- PIA影展映畫大賞」 | 台湾 |
劇場公開
- 2015年:9月19日~10月9日・東京・ユーロスペース
- 2015年:9月19日~10月16日・長野・上田映劇
- 2015年:10月10日~23日・シネマポイント
- 2015年:10月17日~30日・愛知・名古屋シネマテーク
- 2015年:11月6日のみ・長野・松本CINEMAセレクト
- 2015年:11月28日~12月11日・大阪・第七藝術劇場
- 2015年:12月26日~30日・富山・フォルツァ総曲輪
- 2016年:2月8日~13日・東京・下高井戸シネマ
- 2016年:2月13日~18日、10月15日~21日・大分・日田シネマテーク・リベルテ
- 2016年:7月2日~15日・京都・京都シネマ
レンタル可能作品
料金:50,000円(税別) 貸出フォーマット:DCP