モル

監督:タナダユキ

グランプリ、ブリリアント賞(日活賞)、観客賞(福岡)、観客賞(仙台)、観客賞(大分)

レンタル可能

私の人生、生理でメチャメチャ。

西原ゆかり、25才。大阪から単身上京、美術モデルをして暮らしている。目指す女優の道は遠いが、それなりに平穏な彼女の日々を、毎月やってくる例のモノが変えた…。ある時から、生理になると発熱し、その上、飛び降り自殺をしようとしている男と、実際の距離に関係なく目が合うようになったのだ。恥ずかしさをこらえて実家の母に電話し、解熱用の座薬を大量に送ってもらうも、出かければ自殺男と目が合い、そのショックから街なかで失神することもしばしば。さらに、生理中に暴力をふるった恋人にキレて逆襲、半殺しの目にあわせて別れたり、それがきっかけでエリート&ハンサム弁護士と付き合い始めるが、可愛い女になれずに別れたりと、生理に踊らされて人生くたくた。そんなものに踊らされず、当初の目的通り、女優に賭けたい。その最後のチャンスと決めて出かけたオーディションの日、また自殺男と目が合った。ゆかりの溜まった鬱憤と怒りが遂に爆発する。
男性のみならず、女性にとっても理不尽な聖域である生理。縦横無尽で問答無用のストーリーのベースにそれを持ってきたのは、確信犯でなく単なるアイデアだとしても、成功の大きな要因だろう。そして監督自身が演じるヒロインの魅力がこの作品の魅力。モチーフからベタつきを排除し、タイトルにまつわるエピソードの切なさも、彼女だからこそ、観客の胸にスッと落ちていく。

  • 2000年/76分/カラー/video 英題:Guinea
  • 監督:タナダユキ
  • 撮影・編集:久保延明、山田麻理枝 音楽:山田康博(Y-SONIQ) ヘアメイク:石川貴子
  • 出演:タナダユキ、岩波才靖、辻マガル、辻イトコ、水田真靖、石川貴子、日名拓史

劇場公開

  • 2002年:3月16日~4月5日・東京・シネリーブル池袋

レンタル可能作品

料金:要相談  貸出フォーマット:ビデオ

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