珈琲とミルク

監督:熊坂 出

審査員特別賞、企画賞(TBS賞)、クリエイティブ賞(エイベックス・エンタテインメント賞)

レンタル可能/配信有り

小学生は恋をして育つ

アラーキーを目指して、日々写真を撮って歩く小学6年生のミルク(産まれたときに色が白かったから“ミルク”と呼ばれている)。彼は、ラーメンをすする人、動物がムシャムシャ食べる様子、お皿の割れる瞬間、「こんにちは」とあいさつをするおばさんを次々に撮影する。なぜミルクはそんな写真を撮影するのか? それは、カフェで働いている12歳年上の大人の女性、珈琲に密かに想いを寄せ、耳の聞こえない彼女のために“音を写真に撮ろう”と思いついたからだ。
“音の写真集”を完成させたミルクは、ドキドキしながらカフェへ向かう。しかし、気に入ってもらえると思った“音の写真集”は、「音のある世界に住む人の発想だ」と逆に彼女を傷つけてしまった。ミルクは呆然となり、撮影したフィルムを川へ投げ捨てる。今回の計画は最初から失敗だったと悟ったミルク。彼女の怒った意味がわからない友人のフジオは「よくがんばった」と励ますが、ミルクは「トリュフを食べたことないのに、写真を見て味が想像できないだろ」とますます落ち込んでしまう。しかし、その瞬間ミルクの頭にある考えがひらめいた。自分と彼女が気持ちを共有できる方法を…。
少女が語るフランス語のナレーションが物語のキュートさを引き立て、優しい映像が溢れ出す。ラストシーンが心に染みるハートウォーミングなドラマ。

  • 2004年/30分/カラー/video 英題:coffee and milk
  • 監督・脚本・撮影・編集:熊坂 出
  • 制作:大久保博倫 音楽:珈琲とミルクバンド 脚本協力:渡邊純也 助監督:松下 藍 手話監修:田中英之
  • 出演:大垣 海、大前美香子、松澤光敬

海外映画祭

2005年 NEWモントリオール国際映画祭 プラネットアース部門 カナダ
2006年 第19回シンガポール国際映画祭 シンガポール
2006年 ニッポンコネクション ドイツ
2006年 リスボン・ビレッジDシネマ映画祭 ポルトガル

配信・放映

レンタル可能作品

料金:15,000円(税別) 貸出フォーマット:ビデオ

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