チキンヘッド

監督:山本 拓

チキンヘッドに導かれ、娘たちはどこへ行く

空にヘリコプターやジェット機の轟音が響く、ある夏の暑い日。帰宅したヨシミに一通の手紙が届いていた。それは“実の父”からで、「海の家で待っているから会いに来てほしい」という内容だった。「お前はその家の本当の子供ではない」という話はすぐには信じられなかったが、ニワトリの首、チキンヘッドを持っているという指摘は事実だった。翌日、ヨシミは二度と戻らない覚悟で家を出る。一方、バス停に集まった3人の女は、お互いの首にチキンヘッドがぶら下がっているのを見つけて驚く。すぐに仲良くなった3人は無軌道な冒険に出るが、次々と奇怪な事故に巻き込まれていき…。
意味がありそうでない、続いているようで切れている、近未来のようで過去のようでもある、不気味なようでオカシイ、シュールなストーリーと映像。アナログ感覚あふれるスピード感が、昼間見た悪夢のような感覚を呼び起こす。

  • 1996年/41分/カラー/8mm 英題:CHICKEN HEAD
  • 監督・脚本・編集・美術:山本 拓
  • 撮影:山本 拓、牧 誠司、阿部瑞枝 録音:牧 誠司、佐藤昌孝、鈴木よしみ、手塚利奈 音楽:山本 拓、高畠康一、鈴木よしみ
  • 出演:阿部瑞枝、手塚利奈、鶴見奈美、牧 誠司、山本 拓、遠藤京子、佐藤昌孝、野溝俊二、若松拓良、鈴木よしみ