BORDER LINE
監督:李 相日
レンタル可能/配信有り
作品解説
2000年6月、岡山。高校3年生の少年が、自分をいじめる野球部の4人をバットで殴って負傷させた。"人を殺してしまった"と思った彼は、"母親に迷惑 をかけたくない"と、今度は母親をバットで殺害し、自転車で逃走。16日間で約1000キロを走り、秋田県で逮捕された。
そんな実際に起きた事件をモチーフに、"崩壊しようが、仮面の家族であろうが、親と子の関係はどうしようもなく存在する"というシリアスなテーマを、エンターテインメントとして描いた人間ドラマ。
東京から青森、北海道・函館までロケーションを敢行し、ロードムービーに相応しい心象風景を見事に描いている。
ストーリー
やる気のないタクシー運転手の黒崎は、自転車で走っていた高校生・松田を轢いてしまう。「北海道まで行く」と言い張る彼。仕方なく黒崎は行動を共にするのだが、ラジオで流れたニュースで、彼が父親を殺害し逃げてきたことを知ってしまう。
40代半ばのチンピラ・宮路は、舎弟の裏切りからヤクザの幹部に追われることになった。逃げ場のなくなった彼は、離れ離れになっている娘のことを思うのだった。
一見、マイホームを持ち幸福に暮らしていた主婦・美佐。しかし実際は、息子は学校でいじめに遭い、夫はリストラされストレスがたまる毎日を送っていた。
家族とのつながりに傷を持つ同士が、ほんの一瞬出会い、触れ合う兆しをみせながら、離れていく……。
監督
李 相日
1974年新潟県生まれ。
小中高と横浜にある朝鮮学校に通う。大学卒業後、日本映画学校に入学。卒業制作として監督した『青~chong~』がPFFアワード2000で、グランプリを含む4賞を獲得。そのレベルの高さから8週間に渡り一般劇場公開された。そして、『BORDER LINE』に至る。
DVD・その他
配給:ぴあ
PFFパートナーズ(ぴあ/TBS/レントラックジャパン/TOKYO FM/日活/IMAGICA)提携作品
2003年12月19日DVD発売『BORDER LINE』
- 2002年/118分/カラー/35mm 英題:BORDER LINE
- 監督:李 相日
- 脚本:李 相日/松浦 本
- 製作:矢内 廣/中村雅哉/児玉守弘/長澤一史/青山悌三/高野 力
- プロデューサー:天野真弓
- ラインプロデューサー:渡辺栄二
- 撮影:早坂 伸
- 照明:原 春男
- 録音:久保田幸雄
- 編集:青山昌文
- 美術:菊地章雄
- 装飾:松田光畝
- 衣裳:宮本まき江
- メイク:徳田芳昌
- 助監督:藤江義正
- 製作担当:田嶋啓次
- キャスティング:西川文郎
- スクリプター:西岡容子
- 監督助手:成瀬朋一/松岡孝典
- 撮影助手:山田康介/花木洋美/橋本太郎
- 照明助手:松村泰裕/田中章一/佐藤竜憲/森 紀博
- 録音助手:小川 武
- 衣裳助手:長岡志寿/鈴木 愛
- 音楽:AYUO
- 音楽ミキサー:前田基彦
- 音響効果:帆苅幸雄
- タイミング:三橋雅之/江幡英一
- オプチカル:関口正晴
- ネガ編集:宮澤誠一
- メインタイトル:津田輝王
- タイトル:道川プロダクション
- フィルム:コダック
- 録音スタジオ:協映
- ダビングスタジオ:東京テレビセンター
- 現像所:イマジカ/江川 智/鈴木絵里
- スチール:増永泰幸
- 車輌:成川敦史
- 劇用車:二又成己
- 製作主任:斉藤玉恵
- 製作進行:濱崎林太郎/松尾章人
- アシスタントプロデューサー:和氣俊之
- PFFスカラシップ
- メンバーズ:大岡大介/遠藤英明/古川一博/角田 豊/盛 夏子/江川 智/佐賀野 晃/森本英利/相良みどり
- 協力:日本映機/ポパイアート/富士映画/ワード・ローブ/協映/LAカンパニー/東京テレビセンター/イマジカ
- 仕上協力:日本映画学校
- ロケーション協力:函館市役所 観光課/ジャカッセ東金店/函館市 交通局/オレンジマートさえき/函館市 水道局/医療法人 社団桐光会 調布病院/函館市 消防本部/つつじヶ丘ハウススタジオ/函館市 亀田消防署/大貴/東日本フェリー/ホテルリッチ函館/サウンドササキ/共栄運輸/公海食品/函館山ロープウェイ/函館港イルミナシオン映画祭/劇団ROOP/カフェやまじょう/長谷川哲朗/太田誠一/棟方 渚
- 美術協力:千代鶴商会/WEDGWOOD/ツインバード工業/日本ブランズウィック/日本タクシー広告/エースバッグ/比毛一朗
- メイク協力:Koh Gen Do SPIRITUAL BEAUTY
- 特別協賛:kodak
- 製作協力:シグロ
- 製作:PFFパートナーズ(ぴあ/TBS/レントラックジャパン/TOKYO FM/日活/IMAGICA)
- 出演:沢木 哲/前田綾花/光石 研/村上 淳/森下能幸/田中要次/千葉哲也/宮内知美/歌川椎子/三田直弥/清水裕之/ほりすみこ/有山尚宏/小池直道/山本隆司/深浦加奈子/古屋治男/野口雅弘/藤岡太郎/沼田康弘/鈴木優紀/渡辺 力/鈴木 直/野本光一郎/植木信博/原 亀代隆/宮川宏司/冨田直美/小柳ふよう/市川亜由美/久藤笑美/山田ひとみ/桜井美穂/湊谷愛優/本間真平/清水治貴/丹羽圭児/中村裕太/佐々木康裕/金 京淑/崔 浩哲/時計翔多/片口翔太/松野 純/水野雅由/福士真紀/佐藤陽大/樋口真未/大房一佳/梅澤美優/中浜康之/水谷日香理/松澤みどり/武井邦洋/小池正治/村川学嗣/中村祐樹/ニ上幸寛/大川すみ/小林三四郎/澤村奈都美/古屋実花子/髭 香織/長内 結/橋場南海子/白石麻衣子/羽澤早百合/沢口 歩/渡辺真弓/中村真理/枡田千弘/木内宗和/庄司達哉/長谷川起代/サンミュージック・アーティスト・アカデミー/函館共愛会 駒止保育園のみなさん/杉山とく子/都 はるみ(特別出演)/麻生祐未
海外映画祭
2002年 | 第21回バンクーバー国際映画祭 ドラゴン&タイガーアワード部門 スペシャル・メンション | カナダ |
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2002年 | 第7回釜山国際映画祭 コンペ部門 | 韓国 |
2003年 | 第53回ベルリン国際映画祭 ヤングフォーラム部門 | ドイツ |
2003年 | パシフィック・フィルム・アーカイブ | アメリカ |
2003年 | フィラデルフィア映画祭 | アメリカ |
2003年 | 第27回香港国際映画祭 | 香港 |
2003年 | 広州国際映画上映祭 | 中国 |
2003年 | アジア映画祭シネマヤ祭 | インド |
2003年 | 第2回アジア映画祭 | インド |
2003年 | 日本映画祭 | インド |
2003年 | 光州国際映画祭 | 韓国 |
2003年 | Figueila da Foz | ポルトガル |
2003年 | 第47回ロンドン映画祭 | イギリス |
2003年 | エクスグラウンド映画祭 | ドイツ |
2003年 | オスナブリュック・ニュー・ジャパニーズ映画祭 | ドイツ |
2005年 | アジア映画祭アオテアロア2005 | ニュージーランド |
2007年 | インド国際映画祭 | インド |
2015年 | 第63回サンセバスチャン映画祭 「ニュー・ジャパニーズ・インディペンデント・シネマ 2000-2015」部門 | スペイン |
2017年 | 高雄フィルムアーカイブ「日本爆裂。獨立時代- PIA影展映畫大賞」 | 台湾 |
2018年 | 香港アジア映画祭 | 香港 |
劇場公開
- 2003年:6月28日~8月1日・東京・ユーロスペース
- 2003年:10月11日~31日・大阪・第七藝術劇場
- 2003年:11月22日~28日・愛知・名古屋シネマテーク
- 2004年:1月10日~16日・福岡・シネ・リーブル博多駅
- 2004年:2月12日・13日・静岡・浜松東映劇場
- 2004年:4月3日~9日・広島・横川シネマ
- 2004年:4月13日~26日・北海道・蠍座
配信・放映
レンタル可能作品
料金:50,000円(税別) 貸出フォーマット:35ミリ