ボンジュール・フィリピーヌ

監督:松本昌子

審査員特別賞

憧れの彼が来る!というわけで、うきうきの菜々子。いつもはしない部屋の掃除をし、花まで飾って彼を待つ。そして高野君はやって来た。ワンルームのアパートを舞台に少し乾いた“いまどき”の恋愛を描いた作品。主人公の菜々子も音楽にうるさそうだが、作者のリズム感の良さも全編を通じて溢れ出ている。台詞の間合い、効果音の使い方、ストーリーのテンポ、すべてタイミングが絶妙。なお題名はフランスの男のコと女のコが、果物の2つの種を分け合い、次に会ったときに「ボンジュール・フィリピーヌ」と言い合うたわいないコトバ遊びから来たものなのだとか。

  • 1990年/36分/カラー/8mm 英題:BONJOUR PHILIPPINE
  • 監督・制作・脚本:松本昌子
  • 撮影:三上昌晴
  • 出演:相田晴美、東森 努、小森由美、狩野 研